小さい虫歯こそ精密治療を
2023年05月23日
小さい虫歯は保険で行いたい、という方がいらっしゃいます。
保険で行って問題が少ない虫歯があるとすれば、それは、そもそも治療介入を行わなくて良い程度の虫歯です。むしろ安易に手をつける方が再感染のリスクが高まり、歯の寿命を縮めます。

一般的に治療が必要な小さい虫歯と認識されるのは上の写真ぐらいの大きさでしょう。
何も知識もなく、歯医者の椅子に座れば、その場で小さい虫歯なので保険で削って白く詰めておきますね、と言われ5分もかからず終わるものになるでしょう。
そもそも、そのような治療体制がないというのもあるかもしれませんが、一からラバーダムや顕微鏡での精密治療の重要性を説明し、嫌な顔をされ時間が無駄になり、取り合えす保険でと言われるぐらいなら、最初から保険でニコニコしながら5分かからず削って詰めてしまう方が歯医者側の利益になりますし、高い治療をいきなり勧められたと言われるリスクもなくなります。安く早く終わって、白くなって患者さんもニコニコでしょう。
しかし、何に対して小さいのでしょうか?5㎜程度である前歯の幅を考えると、この虫歯は小さいと言えるでしょうか?エナメル質はバクテリアの生み出す酸によって破壊され、象牙質まで虫歯は進行しています。
後1㎜程度ドリルで削れば神経は見えてくるでしょう。そのような状況でバクテリアに対し無防備な状態で削り、詰められてしまえば一定の確率で神経の炎症が起こったり

上の写真のように、いつどこの歯医者でやったかも忘れた頃に歯の殆どを失うような大きな虫歯になって発見される事もあります。
ですので、当院では、このような象牙質に達するような虫歯はバクテリアに対する対応を最大限に行えるよう、精密検査、精密治療の適応と考えます。

精密検査にて虫歯になった原因に対応し、虫歯を顕微鏡で取り、ラバーダム防湿下にて接着をさせる事で再感染を防ぎます。
天然の歯が十分に残った状態での歯の修復は非常に長持ちします。ですので初期の段階での精密虫歯治療は、虫歯が大きくなってから行う根管治療やクラウン修復に比べるとコストもかからず、長持ちすると考えると非常にコストパフォーマンスが高いと考えられます。
実際、私自身の口の中も同様の方法で虫歯治療が行われており、10年以上問題なく経過しています。
歯は加齢と共に失う組織ではありません。適切な治療と予防管理を継続すれば生涯、歯を失うことはありません。義歯やブリッジ、インプラントの材料や技術がどんなに発達しようとも、まだまだ天然歯に勝るものはありません。
最適な予防処置、歯の延命のために、ラバーダム、顕微鏡等を使用し適正な時間を確保された治療、口腔の機能回復、審美性の改善を行う治療は自由診療となります。
診療予約はこちらから※予約枠が埋まっていてもお電話いただければ対応できることもあります
電話でのご予約は 03-6659-2934
菊川駅前歯科のホームページはこちらから
菊川駅前歯科 Kobayashi dental office
東京都墨田区菊川2-6-14 1F
前歯の見た目の改善(ワイヤー部分矯正、マウスピース矯正、ホームホワイトニング、ダイレクトボンディングを併用したトータルでのご提案)
2023年03月16日

前歯の見た目改善をご希望されました。


ワイヤー矯正にて歯の並びを整えます。

その後、マウスピース矯正にて微調整を行います。
ワイヤー矯正と併用することでマウスピース単体で矯正を行うより、短期間で矯正を終えることができます。



ワイヤーの期間が約4ヶ月、マウスピースの期間が約2ヶ月程度でした。




矯正後、ホームホワイトニングと古い樹脂を外しダイレクトボンディングを行い、前歯の見た目を改善しました。

最近はマウスピース矯正のトラブルをよく耳にしますが、マウスピース矯正というサービスを欲する方を集め、莫大な広告費を回収するため、マウスピース矯正の限界と適応を見極めずに歯医者でもない人間が契約をとるのでトラブルが起こっているような気がします。色んな物事には表と裏があります。
治療法はあくまでも手段です。当院ではそれらをコーディネートし、話し合いとその方に合った、お口の中の健康や見た目の改善のご提案を行なっております。
before

after

歯は加齢と共に失う組織ではありません。適切な治療と予防管理を継続すれば生涯、歯を失うことはありません。義歯やブリッジ、インプラントの材料や技術がどんなに発達しようとも、まだまだ天然歯に勝るものはありません。
最適な予防処置、歯の延命のために、ラバーダム、顕微鏡等を使用し適正な時間を確保された治療、口腔の機能回復、審美性の改善を行う治療は自由診療となります。
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電話でのご予約は 03-6659-2934
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良い材料とは
2022年09月18日

虫歯が2本ありました。保険の樹脂の中で大きな虫歯になっており、樹脂が外れてきました。

ラバーダム防湿下にて顕微鏡を用いて歯を除去します。

手前はコンポジットレジンにて

奥はジルコニアにて治療を行いました。
当ブログではあまり、材料の優位性を説明する事がありませんでした。
検査を適切に行い、適切に診断し、どれだけ丁寧に精密に治療を行うのかの方が大事だと思っているからです。


磨き残しに反応する、染め出し液を付けても、よく研磨されたコンポジットレジンやセラミックスは非常にプラークの付着が少ないです。天然歯と比べても、全くプラークが付かないです。自由診療のマテリアルはセルフケアをし易くサポートするためにあります。

しかし、優秀なマテリアルであっても、コスト優先のマテリアルでない事、ちゃんと研磨されている、接着されている前提のお話です。
これらは全て歯医者のコンプライアンス次第という所もありますので、近所の適当な歯科医院に入ってセラミックという材料を選べば安心てな訳でもないのが難しいところではございます。なので、あまり材料優位のお話はしておりません。
また、優れた材料であってもセルフケアとメンテナンス管理が適切になされて初めて長く使える人工物となります。
歯は加齢と共に失う組織ではありません。適切な治療と予防管理を継続すれば生涯、歯を失うことはありません。義歯やブリッジ、インプラントの材料や技術がどんなに発達しようとも、まだまだ天然歯に勝るものはありません。
適切な予防処置、歯の延命のために、ラバーダム、顕微鏡等を使用し適正な時間を確保された治療、口腔の機能回復、審美性の改善を行う治療は自由診療となります。
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