治療症例集|菊川駅前歯科|菊川駅すぐ。土曜・日曜も診療

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キービジュアル

当院における予防歯科

2021年12月18日

昔より歯に対する健康意識の高まりから、虫歯や歯周病の予防に対する意識が高まりつつあります。

しかし、自己流の歯磨き方法であったり、歯に良くない食生活であったり、歯医者で定期的に歯を洗ってもらうだけで予防できると思っていらしたりとまだまだ、正しい方法の予防は伝わっていない事を実感します。

当院ではまず初めに、個々のリスクを検査し、知っていただいた上で、どういったお口の中でどのようなアプローチが必要なのか検討します。

お口の中は人それぞれです。予防は画一的に出来るわけではありません。

その人に合った方法で予防しなければ、コストや時間は無駄になるでしょう

唾液検査により虫歯のリスクを確認します。ミュータンンス菌、ラクトバチラス菌を培養し、個々の虫歯リスクを評価します。

 

歯周病菌をPCR検査にてリスク判定します。

中心位採得を行い、咬合器を用い噛み合わせのリスクを判定します。

 

これらの検査により、現状を知り、様々な対応を取ります。

その後、適切なメンテナンスとセルフケアにより歯の健康の維持を目指します。

顕微鏡を用いた修復治療

2021年12月17日

クラウンの型取りは必ず、歯肉圧排を行いシリコーン印象を行います。 再根管治療を行い、歯の残存量が極端に少なかったため、バーチカルプレパレーションを選択しました。特殊なセラミックの形成方法となりますので、仮歯や型取りに従来の一般的な方法よりもさらなる精密さが求められます。

そのため、修復治療であってもマイクロスコープは必須となります。

 

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菊川駅前歯科 Kobayashi dental office

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マイクロスコープを使用したガッタパーチャー除去(再根管治療)

2021年12月17日

根の再感染の治療は顕微鏡を使用することで、汚染物質を除去が確実に行え、成功率を上げる事ができます。

この動画は保険のゴムが感染しヘドロのようになった感染物質を顕微鏡にて時間をかけ取り漏らしがないよう除去しています。

当院について

2021年12月15日

Clinic Philosophy
完全な検査、精密治療、最適な予防管理
を行い、歯科を通して、患者様の健康増進に寄与するクリニックです。

 

 

 

 

 

 

当院は目立った看板がなく、小さな表札のみのクリニックです。

1人の歯科医師が1日に40~50人も診察するような保険主体のクリニックではなく、1日に2~6人の方を丁寧に拝見する自由診療を主体としたクリニックです。

 

歯科は医科とは違い、薬を出して終わると言う事が、殆ど無く、全てが外科に近い処置の為、適切な治療時間と高い集中力が要求されます。そのため、虫歯の治療一つとっても、顕微鏡を使い、教科書、論文ベースの現代的な治療行為を行う場合、治療のアポイント時間は2時間前後は必要であり、お一人の方に付きっきりになるため、1日に何十人も見れる筈はないのです。ですので、適切な治療を行うのであれば、1日にできる歯科治療は精々、2〜4名が限界となります。

その為、当院ではカウンセリングの方と合わせて1日2~6名位の方を拝見しております。

 

保険診療でクリニックを維持する場合、お一人にお取りできるアポイント時間が30分が限度と言われています。処置時間が30分ではなく、診療台にご案内して、ご説明して、処置をして、アポイントを取って帰られるまでの時間が30分です。もしくは、それ以上に短いか同時に2名以上の方を並行して処置している場合もあります。

そのため、色々な不足が出てきます。皆様がWebで少し調べられて前の歯医者さんがやってくれなかった,術前の説明もなかったと仰られる歯の寿命が延命できると考えられている治療には保険点数(患者さんに請求する項目)がありませんし、殆どが手間と時間のかかる治療になります。また、そのような、ご説明の時間にも保険点数は付いていません。

 

 

当院では、ひと昔前の勝手に空いている口の中に勝手に手を入れ削って詰めるだけの時代ではないと考え、当院はきちんと説明と治療を行い、ご自身の歯を大切にしていただける様に考えているため、現在の自由診療主体のクリニック形態となっており、ご理解のほどをお願いしております。

 

墨田区の菊川という非常にマイナーな駅になります。そのため都心にありながら雑多感もなく、とても落ち着いた環境で歯科医療を行えます。

都営新宿線からのアクセスも良いため、東京23区外、神奈川、千葉や埼玉からもご来院いただいております。

 

 

初回のカウンセリングにはクリニックを貸し切り状態で1時間の時間をお取りし、様々な患者様のお話をお伺いします。

当院は、真剣にお口の健康を取り戻し維持する事を目的としていますので、十分な話し合いと、検査、治療計画のもと治療を行います。

初診時のインタビュー、カウンセリング、治療相談、検査結果、見積もり説明の全てを院長の小林が責任を持って丁寧に行います。

 

 

「生涯にわたりお口の健康と審美性を維持していくために」をコンセプトに、長期間安定の為のハイレベルな「歯科治療」と「予防歯科」の両立を目指しており、マイクロスコープを用い精密な処置を受けて頂いております。

 

毎回の治療は各ステップごとに写真または動画にて記録を行っており、詳細な説明と情報提供を毎回実施しています。

そして、当院では1本の歯だけを診るのではなく、患者さまのお口全体を一つの単位ととらえております。
部分的に簡単に早く治療を終わらせたところで、治療後に他の箇所に不具合が生じたり、その治療自体が長持ちしなければ意味がありません。
必要な検査を行い十分な情報、資料を収集し分析した上で、患者さまと情報を共有し、「最善の治療」を開始していきたいと考えております。

 

 

 


 

 

 

 

診療の流れ

生涯にわたり、お口の中の健康と審美性を維持していくために

当院では、生涯にわたりお口の中の健康を維持して頂くために「むし歯や歯周病などの病気を予防し、一度治療したらその後再発させないこと」を第一に考えております。そのために、当院では1本の歯だけを診るのではなく、患者さまのお口全体を一つの単位ととらえております。部分的に簡単に早く治療を終わらせたところで、治療後に他の箇所に不具合が生じたり、その治療自体が長持ちしなければ意味がありません。むやみに治療を行う前に、必要な検査を行い十分な情報、資料を収集し分析した上で、患者さまと情報を共有し、「最善の治療」を開始していきたいと考えております。病気の原因を根本から見直して解決し、患者さん一人一人に合わせた最善の治療・予防を行うために自由診療を主体としたシステムで診察しております。

 

 

 

STEP1 初診インタビュー・応急処置(1h)


まずはじめに、カウンセリングルームにて、ご希望やお悩みを聞かせて頂き、簡単なレントゲン、口腔内写真検査を行い、おおよその状態を把握いたします。同時にマイクロスコープを用いて、状況のチェックと撮影を行い画面に映し説明いたします。必要に応じて、「痛み」や「審美性」などの生活する上で障害となる症状の緊急処置をいたします。また当院の診療システムのご案内をします。歯科疾患のほとんどが慢性的な病気です。症状を除去してから落ち着いて治療に取り組みましょう。

  • カウンセリング(パノラマレントゲン、口腔内写真5枚法、マイクロスコープによるチェック)
  • 応急処置

 

 

 

 

 

STEP2 口腔精密検査(1,5~2h)


まずはお口の状態、全身状態について診査・検査を行います。自然に虫歯になったり、高齢だから歯周病になるわけではありません。

一般的に「炎症」や「バランスの取れていない咬み合わせの力」で口腔内環境が崩壊していきます。

現在特別な症状が無い場合でも、ご自身で気づかない所に将来的に悪くなるリスクが潜んでいる可能性が有ります。診療、処置を行う前にそのリスクを調べることが重要です。

【検査項目】

  • エックス線写真撮影(デンタル18枚、CT、セファロ)
  • 写真撮影(口腔内14枚法、顔貌)
  • 歯周組織検査
  • オルコア(歯周菌PCR検査)
  • 唾液検査
  • 診断用模型印象採得
  • CAMBRA(う蝕リスク評価)
  • 咬合採得(CR・ICP)
  • 生活習慣アンケート
  • フェイスボウトランスファー
  • バイトアイ
  • デンタルプレスケール

 

 

 

STEP3 検査結果説明・共診断 (1時間 )


STEP2の検査結果を院長の小林と確認します。まずはご自身でお口の中の健康状態を知っていただくことが重要です。結果は「お口の健康管理ノート」としてファイルをお渡しします。

 

 

 

STEP4 治療計画説明、打合せ (1時間 )


STEP3での結果説明で、現在の状況を理解して頂いた上で、治療計画、治療方法を院長の小林と一緒に検討していきます。その後、治療計画、見積もりをお渡しします。

一人ひとりに合わせた最善な診療が出来るように十分相談、打合せの上に診療をスタート致します。

 

 

 

STEP5 予防処置・初期治療・歯周基本治療


治療と並行し、専門の歯科衛生士によりお口の中の環境改善を行います。お口の環境改善により、むし歯・歯周病になりにくい状態になります。またそのことで、精度が良く、見た目も美しく、長期的に安定した修復物・補綴物を作ることにもつながります。 具体的には「虫歯・歯周病の病因論」、「生活習慣の改善、ブラッシングトレーニングを含めたセルフケア指導」、歯肉の炎症を抑えるための「歯石除去」、「フッ化物塗布」を含むむし歯予防処置などです。「歯石除去」では、歯科衛生士がマイクロスコープを使用し、歯と歯茎を傷付けない丁寧な処置を提供します。  また、当院では歯ブラシ、洗口液などの予防用品も治療器具のひとつと考え、検査結果に基づいて処方致します。 予防処置・歯周基本治療は患者さんご自身の努力によって、より良い成果が得られます。

 

 

 

STEP6 治療


虫歯治療、根管内治療、かぶせ物や入れ歯治療、歯周外科治療、インプラント治療、矯正治療等を行ないます。全ての歯科治療は必ずマイクロスコープを使用し、精度を追求した処置を行い、繰り返しの治療を必要としない、長期的に安定した治療結果を目指します

 

STEP7 再診査・検査(1.5h~2h)


すべての治療が終了したら、これまでの治療成果と治療状況の確認、再評価を行います。

今後、お口の環境を維持できる状態にまで向上しているのか確認し、予防方法の再検討、メンテナンス間隔の決定を行います。

【検査項目】

  • 口腔内写真14枚法
  • 虫歯のリスク検査
  • 歯周組織検査
  • 歯周病のリスク検査
  • レントゲン検査18枚法
  • 顎咬合の診査

 

 

STEP8 説明(1h)


再診査・検査の結果を説明します。口腔内写真や検査結果のデータを使って、治療前と治療後でお口の中がどのように改善したのかを説明します。 今後の予防方法・患者さまのリスクに合わせた定期メンテナンスの期間についても提案します。

 

 

 

STEP9 定期メンテナンス【3~6ケ月に1度】(1.5h~2h)


お口の中の健康維持には、セルフケアとメンテナンスが必須です。

メンテナンスでは、セルフケアが適切にできていることの確認を行い、それぞれの患者さまのリスクと効果的な予防方法を把握したうえで、 歯科衛生士が歯磨きでは取り除きにくい歯と歯の間や、歯と歯茎の境目の溝にある汚れを除去します。

口腔内の健康を維持するために、メンテナンスは非常に重要となります。

 

 

 

当院では個々の治療法について実例を交えながら、ご説明しております。虫歯治療の治療法一つとっても保険の処置と自由診療では術式も予後も大きく違い、大学の講義のような説明を要します。下記のリンクにて、なるべく分かりやすく出来るよう配慮し説明しておりますので、ご自身の現状に照らし合わせ、予め見て頂けると幸いです。

日本の常識(保険診療)は世界の非常識となっている事が多々あります。 銀歯orセラミック? 入れ歯orインプラント?のような簡単な2択ではありません。

1本の歯が生涯で治療ができる回数は限られています。『歯は何回治療できる?』とウェブで検索されてみてください。大体5回前後と言われています。初期の段階でいかにクオリティーを担保して治療できるかで歯の寿命が変わってきます。後に行けば行くほど治療歯の予後は悪くなっていきます。

 

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セラミック修復へのこだわり

2021年12月14日

 

 

当院ではセラミック修復を行うことが多いです。審美目的はもちろんですが、機能改善や歯の寿命を守ることを念頭に置いています。

歯の状況に合わせてマテリアル選択を行います。当院でジルコニア,emax,ハイブリット、メタルボンドなどを強度や硬さで料金を分け、患者さんに選ばせるような事は致しません。各々の状況に応じて適応されるべきです。

 

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近年ではデジタル化に伴い、オーラルスキャナと呼ばれる口の中をスキャンし、コンピューター上での情報のみで機械に削り出させそのまま入れる技術が普及しています。さも最先端治療であると患者さん向けに広告されていますが、これは治療精度がこれまでよりも向上したのではなく、技工コストや材料コストを下げる事ができると言うだけで、現時点では、治療のクオリティーがアナログよりも上という訳ではありません。一部の作業を除けば、むしろ退化しているのではないでしょうか。まともな歯医者はこんなもので作ったものは自分の歯には入れないでしょう。

 

ですので当院では手間もコストもかかりますが、確実な方法にて型を取り、石膏模型上にて技工士(職人)が調整を行うアナログな方法にて現時点で一番精度が高い方法にて製作を行なっております。また、ジェネリックのような材料や機材ではなく、トップクラスのメーカーの材料と純正の機材を使用し、日本にて当院が信頼のおける技工士によって製作されています。

(一部ではコストを下げるため患者さんには絶対分からないであろう所で色々な方法がとられます。長期的に見ると劣化が考えられるジェネリックのような材料を使ったり、大型技工所にて製作効率を上げる事だけを考えベルトコンベアー式に複数人が責任の所在も哲学も無く一つの歯を作製したりであったり、日本で技工士免許が無い人間が歯を製作すると犯罪になるため、一度中国などの無資格者が作っても問題ない国に送り、その国の無資格者のアルバイトが内職で作ったものを雑貨として国内に入れ、提供しているという話もあります。)

 

当院では何処のメーカーかも分からない材料や、何処の誰が作ったものか分からないものは提供していません。当院の技工物は厳選された材料と機材、信頼のおける技工士によって魂が込められ作られたものが提供されます。

 

 

装着に関しましても現状一番信頼のおける方法にて行なっております。

この他にも、重合収縮が少ないレジンによる築造、歯肉圧排や顕微鏡下での形成、研磨など様々な工程が行われています。

 

 

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2021年12月11日

以下は「部分矯正」についての詳細な解説です。これは矯正歯科治療の中でも特定の目的に特化した治療法であり、患者のさまざまなニーズに応じた柔軟な選択肢を提供します。


1. 部分矯正とは

部分矯正(Limited Orthodontic Treatment)は、口腔全体の矯正ではなく、特定の歯列や部位に焦点を当てた矯正治療です。例えば、前歯の見た目を改善したり、特定の歯の位置を調整したりするために行われます。この治療法は、一般的な全体矯正(Comprehensive Orthodontic Treatment)と比べて治療範囲が限定されているため、時間やコストの面で患者にとって負担が軽減される特徴があります。


2. 部分矯正の適応条件

部分矯正はすべての患者に適しているわけではありません。適応条件は以下の通りです:

2.1 軽度から中等度の不正咬合

部分矯正は、歯列全体の咬み合わせを大きく改善する必要がない場合に適用されます。具体的には以下のようなケースが挙げられます:

  • 軽度の歯並びの乱れ(例えば、前歯の軽いガタつき)。
  • 単純なすきっ歯(空隙歯列)。
  • 軽微な歯の傾きや回転。

2.2 美容的な改善目的

患者が主に審美性を重視している場合、部分矯正は非常に効果的です。特に、前歯の見た目を改善するために短期間で結果を得たい場合に適しています。

2.3 特定の機能改善

例えば、ブリッジやインプラントを行う前に、隣接する歯を正しい位置に移動させるための矯正治療としても利用されます。

2.4 その他の条件

  • 患者が全体矯正を希望しない場合。
  • 十分な口腔衛生状態が保たれている場合。

3. 部分矯正の治療法と技術

部分矯正に使用される治療法には、さまざまな選択肢があります。患者の症状や目的に応じて、以下の方法が適用されます。

3.1 ワイヤー矯正(固定式装置)

部分矯正では、ブラケットやワイヤーを使用して、特定の歯を動かします。使用する装置は一般的な全体矯正と同じですが、治療範囲が限定されているため、治療期間が短縮されます。

3.2 クリアアライナー

インビザラインやクリアコレクトなどの透明なマウスピース型矯正装置も部分矯正に適用されます。透明で目立たないため、特に審美性を重視する患者に人気があります。

3.3 セクショナルアーチ

部分矯正では、歯列全体ではなく特定のセクションにワイヤーを装着する「セクショナルアーチ」という技術がよく使用されます。これにより、特定の歯だけを効率的に移動させることが可能です。

3.4 短期集中型矯正(アクティブアプライアンス)

歯の軽い動きを目的とした特殊な装置を用い、治療期間をさらに短縮することも可能です。


4. 部分矯正のメリット

部分矯正には多くの利点があり、患者にとって魅力的な選択肢となることがあります。

4.1 短期間で結果が得られる

部分矯正は治療範囲が限定されているため、通常6か月から1年以内で治療が完了します。これは全体矯正に比べて大幅に短い期間です。

4.2 コストの低減

治療範囲が限定されているため、全体矯正に比べて費用が安く済むことが多いです。

4.3 患者の負担が少ない

治療が短期間で済むことに加え、装置が口腔全体に及ばないため、患者の物理的・心理的な負担が軽減されます。

4.4 審美性の改善

前歯の部分矯正など、見た目を重視する治療において効果的です。透明なアライナーを使用すれば、矯正中も装置が目立ちにくいです。


5. 部分矯正のデメリットと制限

部分矯正には多くの利点がある一方で、いくつかの制限やデメリットも存在します。

5.1 全体的な咬合の改善はできない

部分矯正では、咬み合わせ全体のバランスを整えることは難しいため、重度の不正咬合には適していません。

5.2 後戻りのリスク

治療範囲が限定されているため、固定式の保定装置を装着しないと、歯が元の位置に戻るリスクがあります。

5.3 適応症例の限界

中等度以上の歯列不正や複雑な咬合の問題を持つ患者には部分矯正は適用できず、全体矯正が必要となることがあります。


6. 部分矯正の治療プロセス

6.1 初診と診断

  • 患者の要望を聞き取り、口腔内の状態を検査。
  • X線撮影や3Dスキャンを用いて、問題の範囲を特定。

6.2 治療計画の立案

  • 患者の希望と診断結果をもとに、部分矯正の適応性を評価。
  • 治療装置の種類や期間、コストについて説明。

6.3 装置の装着

  • ブラケットやクリアアライナーなどの装置を患者に装着。

6.4 定期的な調整

  • 矯正装置の調整を定期的に行い、歯の動きを観察。

6.5 保定装置の装着

  • 矯正終了後、歯の位置を安定させるためにリテーナーを装着。

7. 部分矯正と全体矯正の比較

項目 部分矯正 全体矯正
治療範囲 部分的 口腔全体
治療期間 約6か月~1年 1.5年~3年
費用 比較的安価 高額になることが多い
適応症例 軽度~中等度の歯列不正 中等度~重度の歯列不正
審美性 一部改善可能 全体的な改善が可能

テーブルトップアンレーについて

2021年12月11日

 

 

テーブルトップアンレー(Tabletop Onlay)は、歯科治療において歯の損傷や欠損部分を補うための修復法の一つで、部分的なインレーやクラウンの中間に位置する補綴方法です。この治療法には以下のような多くのメリットがあり、それらを詳しく説明します。


1. 歯質の保存

テーブルトップアンレーの最大のメリットは、健康な歯質を最大限に保存できる点です。
クラウンでは歯全体を削って覆う必要がありますが、アンレーでは欠損部分や弱化した部分のみに焦点を当てて補修するため、健康な歯質を削る必要が最小限に抑えられます。このため、患者にとってより侵襲が少ない治療法といえます。


2. 適合性の高さと機能の回復

アンレーは精密な型取りと最新のCAD/CAM技術を用いて製作されるため、患者の口腔環境にぴったりと合う修復物を作ることが可能です。これにより、噛み合わせが非常に自然で、食事や会話における不便が最小限となります。さらに、アンレーの設計は患者の咬合力を均等に分散させる形状に調整可能なため、長期的な安定性が期待できます。


3. 審美性の向上

テーブルトップアンレーはセラミックやコンポジットレジンなどの審美材料を使用して製作されることが一般的です。これにより、自然な歯の色や質感を再現することが可能です。特に前歯や目立つ部位に適用される場合でも、修復物が他の歯と調和しやすく、審美性を高めます。これは、特に笑顔や会話を重視する患者にとって大きなメリットです。


4. 耐久性と生体親和性

セラミックやジルコニアを用いたテーブルトップアンレーは、耐摩耗性が高く、長期間にわたり機能を維持することが可能です。また、これらの材料は生体親和性に優れており、口腔内でアレルギー反応や炎症を引き起こすリスクが非常に低いです。そのため、金属アレルギーの心配がある患者にも適しています。


5. 修復物の予測可能性

デジタルスキャンやCAD/CAM技術を用いることで、テーブルトップアンレーは従来の技術よりも高精度な修復物を製作することが可能です。これにより、製作工程における誤差が最小限に抑えられ、治療結果の予測がしやすくなります。また、初診から完成までの治療回数も削減できることがあります。


6. 咬合の安定性

テーブルトップアンレーは歯の咬合面を効果的に修復する設計が可能であり、周囲の歯や対合歯(反対側の歯)との接触を正確に調整できます。これにより、咬合不調和を防ぎ、長期的な咬合の安定性を保つことができます。また、適切な咬合を確保することで、顎関節症の予防にも寄与する可能性があります。


7. 治療時間の短縮

デジタル技術を活用することで、テーブルトップアンレーの製作と装着は従来の方法よりも効率的に行える場合があります。院内での即日製作が可能な施設も増えており、患者の通院回数を減らすことができる点は大きな利点です。


8. コストパフォーマンスの良さ

クラウンと比較すると、テーブルトップアンレーは一般的に費用が抑えられることが多いです。これは削る範囲が少なく、使用する材料も少量で済むことが一因です。また、耐久性が高いため、長期的に見ても修復物の交換頻度が低くなることが期待できます。


9. 柔軟な適応範囲

テーブルトップアンレーは、歯の損傷が中等度のケースや、インレーでは十分な強度が得られないがクラウンの適用が過剰な場合に適しています。また、以前の修復物が劣化した場合の再修復にも活用可能で、患者の個々の状態に合わせた柔軟な対応が可能です。


10. 患者満足度の向上

審美性、機能性、快適性に優れるテーブルトップアンレーは、患者の治療後の満足度を高めます。特に、審美的な外観や快適な咬合機能を求める患者にとって、この治療法は最適な選択肢となります。


結論

テーブルトップアンレーは、侵襲性が低く、審美性や機能性に優れた歯科治療法であり、幅広い患者に適応可能です。歯質の保存、耐久性、審美性の向上など多くのメリットを兼ね備えているため、特に中等度の歯の損傷を持つ患者にとって非常に効果的な選択肢となります。この治療法を適切に活用することで、患者の口腔健康を長期的に維持し、快適な生活を提供することが可能です。

 

マテリアルや道具へのこだわり(精密根管治療の場合)

2021年12月6日

当院では最新のマテリアルや道具に関して、常に考察を行い、歯の寿命を伸ばせると判断できれば導入を行っています。

1円でも安い製品を優先して導入したり、安くするために大量に購入し在庫が残っているから、新しいマテリアルを入れない、などという事はありません。

保険診療では、高価な優秀なマテリアルを使おうが、劣悪な安いマテリアルを使おうが、こだわろうが手を抜こうが、若手がやろうがベテランや専門医がやろうが、保険点数は同じですので、いかにコストを下げるかがポイントになります。

しかし、自由診療ではいかに結果を出すかが全てですので、マテリアルや道具の選定には常に結果が伴うものを常にアップデートし選定しています。

 

根の治療一つとっても使用されるマテリアルや道具は違います。

保険の処置であれば、短時間で消毒を行い、ゴムを接着材にて詰めます。写真のようなゴムを一生懸命詰めて再感染を防ぐよう努力しますが、所詮ゴムです。

 

自由診療であれば、生体親和性が実証され、再感染のリスクが少ないMTAセメントやバイオセラミックシーラーにて行います。

根の中の消毒に関しても、顕微鏡を使用し薬剤を時間をかけて浸透させるのと、高周波装置を使い根の尖端の細菌の殺菌を行います。(EMAT治療について)

 

ラバーダム防湿に関しても様々な種類を準備し、あらゆる状況に対応できるようにしています。

これらは、ほんの一部ですが、このほかにも細い違いが多くあります。細かい違いが積み重なって、大きな結果の違いとなります。

 

 

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自由診療について(当院の考え方)

2021年12月3日

保険診療は痛みなどをその場凌ぎで取るだけの最低限度のクオリティーを国が保障するシステムであり、日本全国民と日本に就学や就労しに来ている外国人にみんな平等に医療を限られた予算から、限られた最低限の医療を提供するというシステムです。

そのため、治療費が安く、短時間でたくさんの患者さんの処置を行わないと経営が成り立たなくなってしまいます。歯科医師一人当たり、1日で25人以上の患者さんが必要と言われています。そのため、患者さん1人1人にかける時間はどうしても短くなってしまいます。

その結果、丁寧に治療するのが難しくなり、治療に通う回数が多くなるだけでなく、再治療の可能性も高くなります。そして治療を繰り返すほど歯の状態は悪化していきます。

保険診療では検査や処置内容が決まっており、その範囲内で処置を行う必要があります。

ですので、どんなに機能的にも、見た目にも優れた材料や治療法があっても保険診療の対象外であれば処置を行うことができません。

精密検査を行うと銀歯の下に虫歯がありました。本来の虫歯の範囲より遥か大きく、銀歯が取れないように削って処置がなされたと推測されます。

その大きく削った後の2次感染ですので、虫歯と合わせると健康な歯が余り残っていないため、ダイレクトボンディング のような比較的短期間で終わるような治療は適応外となります。

虫歯を取り、歯の形をセラミック修復のための形にします。それでもまだ健全な歯を多く残した治療法となります。

例えば、この方を保険の銀歯や保険の白い被せ物で行ってしまうと、根元をさらに大きく削り被せるため次何かあった時は被せる健康な歯が残っておらず、抜歯になる事が予想されます。

健全な歯を可能な限り温存し、セラミックにて接着修復を行いました。

このように、保険の銀歯や樹脂は歯を削る範囲が大きくなるだけでなく、再発のリスクが高く、再介入時にはさらに大きな修復範囲とコストが必要となります。

 

 

 

 

一方、保険の処置を受けた事がない歯の虫歯はどうでしょう?

一見、何もないように見えますが、精密検査を行うと、歯と歯の間の虫歯が見られました。

削っていくと、このように虫歯にて穴が空いていました。

顕微鏡やラバーダムを用い接着治療を行う事で、必要最低限の切削にて歯の修復が可能となります。

このように、初めの虫歯の時点で自由診療にてクオリティーの高い治療を行っておけば、そもそも再発の心配も少ないですし、削る量も少なく、次に何かあったとしても再介入が必要最小限に済む事が多いです。結果、生涯にわたるコストも抑えることができます。

 

しかし、『自由診療って高そう』そんなイメージを持つ方は少なくありませんが、実際のところ、決して安くはありません。ただ、一つ考えていただきたいのは何と比べて高い、あるいは安いと判断するかです。もし、あなたが生涯を通じて最後まで健康で綺麗な歯を残すことに真剣でそのことに大きな価値を感じているのであれば、決して高くはないと思われるでしょう。

逆に言えば、ご自身の歯や体の健康に真剣でないなら、当院の治療を受けてもその価値を感じていただく事は難しいでしょう。

当院で、治療全体にかかる費用は最初の時点で明確にお伝えし、よほど特別なことが無い限りその範囲内で治療を行いますので、『いったいいくらかかるんだろう』と不安を抱えながら治療を続けるなんて事はありません。

いずれにせよ、治療内容がその費用に値するものであると納得いただけない限り治療を進めることはありません。

まずは、精密検査を受けていただきご自身の状況を知っていただくだけでも、とても価値のある事だと当院は考えております。

 

 

 

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当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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