歯並びが原因となる歯の破壊への対応
2022年07月29日

歯並びを考える場合、前歯の見た目はほんの小さな事です。
お口の寿命を考える場合、上下的な歯の関わり合いが非常に重要となります。上下的に歯をグッと噛み合わせますと筋肉の力により約60〜100kg以上の力が掛かります。上下の歯が適切に噛み合ってなければ、夜間の食いしばりや、日中の食いしばり、食事中に変な応力が部分的に歯にかかり、その箇所の歯の破壊が起こります。何年かおきに虫歯になったり、歯がすぐ欠けたり取れたり、歯の神経がいつの間にか死んでいたりと、多くの問題を起こします。自分の歯で自分の歯を壊しているという状態です。
小柄な女性の方でも100kgを超える咬合力を叩き出す場合もあり、見た目だけでは判断がつかないことが多い分野です。

そのため、当院では咬合器装着とデジタル診査機器を使い上下的な歯の関わり合いを評価します。

問題があった場合も対応としては日中や、食事の力に関しては意識下ですので、まず、セルフコントロールして頂く必要があります。
また、歯の修復を予定するのであれば、咀嚼効率を落とさない高める、歯の修復を行う必要もあります。

しかし、夜間においては無意識下ですので、セルフコントロールが不可能になります。よって、この応力に対する対応としては被せ物にてコントロールする、矯正を行う、マウスピースにて対応するなどの選択となります。
既に、被せ物などが多ければ歯の形を変えてコントロールします。一方、健全な天然の歯が多ければ、矯正による対応を行います。
しかし、顎の骨の中しか動かせない歯列矯正にもできる事の限界があるため、その場合はマウスピースによる対応が可能となります。
マウスピースにより擬似的に適切な噛み合わせを付与することで顎関節と歯の安定を目的とします。
難症例の場合、全て併用する場合もあります。
適切な予防処置、歯の延命のために、ラバーダム、顕微鏡等を使用し適正な時間を確保された治療、口腔の機能回復、審美性の改善を行う治療は自由診療となります。
各種治療費はこちらから
電話でのご予約は 03-6659-2934
菊川駅前歯科 Kobayashi dental office
東京都墨田区菊川2-6-14 1F
歯周病の末期
2022年07月25日
歯周病はきちんと現状理解して対応しておかないと取り返しの付かない事になる病気です。
痛みが出ることも少なく、歯に穴が空くわけでもなく、歯肉の中の見えない所で起こっているため、自覚できず、どんなに説明を要しても理解が及ばない方もいらっしゃいます。
しかし、歯周治療を行う価値を理解して適切な対応を行わなければ50歳代位を境に、歯を急速に喪失する事になります。一度、大きく傾いてしまった口腔内環境を治すには、費用や時間などのコストが多くかかります。どんなに費用をかけても戻らない場合もあります。
また、歯間ブラシなどのセルフケアを疎かにして、だだ歯科医院に定期的に歯を洗いに行っているだけでも防げません。24時間以上、お口の中で磨き残しが停滞するとバイオフィルムが形成され、細菌が生育する環境になります。3日間バイオフィルムが停滞すると歯石になり歯ブラシでは取れなくなります。ですので、常時24時間以内に適切にご自身でバイオフィルムを除去する方法を確立することが非常に重要となります。
中等度以上の歯周病治療にかかるコストは、生涯、適切な歯間ブラシを毎日するコストと時間より多くのコストがかかります。
歯は加齢と共に失う組織ではありません。適切な治療と予防管理を継続すれば生涯、歯を失うことはありません。
適切な予防処置、歯の延命のために、ラバーダム、顕微鏡等を使用し適正な時間を確保された治療、口腔の機能回復、審美性の改善を行う治療は自由診療となります。
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噛み合わせから来る食片圧入(主機能部位について)
2022年07月25日

食事中、歯に物が挟まって痛みが出るとご相談を受けました。
歯に物が詰まる原因は歯と歯の間に隙間がある、歯肉の退縮により歯間の下の部分に大きな空間がある場合があります。
上記の二つにはあまり、強く該当していませんでしたので3つ目の考えを推察しました。


比較的新しい考えになりますが、主機能部位が食片圧入箇所に存在するという原因もあります。
主機能部位とは咀嚼時に主に機能している部位になります。
奥歯で食物を噛み砕く場合、複数ある奥歯を使いランダムに噛み砕いているわけではなく、主に決まった部位で砕いているという研究があります。
試験片を使い、その場所を割り出す事が可能です。


やはり、物が詰まる箇所に、試験片が確認できました。

そこでダイレクトボンディング と噛み合わせ調整を行い、主機能部位の移動を試みました。



治療後、再検査を行なったところ主機能部位が移動しました。

経過観察を行いますと、食物の圧入はなくなったそうです。
検査、治療を一つづつ確実に行う事により問題解決を行う事ができました。
適切な予防処置、歯の延命のために、ラバーダム、顕微鏡等を使用し適正な時間を確保された治療、口腔の機能回復、審美性の改善を行う治療は自由診療となります。
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