ダイレクトボンディング とセラミック修復による虫歯治療
2020年06月23日

一見、穴が空いておらず虫歯がないように見えますが歯と歯の間からの虫歯が多くありました。
このタイプの虫歯は、硬いものを好む食生活、歯ぎしり、砂糖の高頻度の摂取やフロス、歯間ブラシの不使用が要因となり起こります。


非常に大きな虫歯になっていました。

奥の虫歯が非常に大きく神経が見えてきました

ラバーダム防湿を行なっていないと感染が起き、神経を取ることになりますが、ラバーダム防湿を行なった上での虫歯治療なのでMTAセメントを用いて歯の神経を残す治療を行うことが可能です。
その後、ダイレクトボンディング にて歯の修復を行いました。

手前は広範囲に保険の樹脂が詰まっている箇所の虫歯になります。保険の樹脂による処置はコストが銀歯よりかからない為、適応範囲を増やす歯科医師が増え、多少大きな虫歯でも銀歯ではなく安価で白い歯を入れる事が多くなってきた近年ですが、保険処置である以上、本質は変わらず再虫歯のリスクは非常に高いものとなっています。むしろ、基本的に保険のレジン処置はラバーダム防湿や顕微鏡を用いずに行われるため虫歯の取り残しや接着不良により経年的に再虫歯のリスクが高くなり、また中途半端にくっついているため気付いた時には歯の大部分が失われている事が大半です。それであれば状況にもよりますが、多少虫歯になったら取れてくれる可能性のある銀歯の方がまだマシとも思えます。

殆ど、虫歯で歯が残らなかったため、土台を立てクラウンにて対応しました。



リスク 極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
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電話でのご予約は 03-6659-2934
ウォーキングブリーチとダイレクトボンディング
2020年06月23日

前歯の見た目を気にされていました。保険で行われた樹脂の劣化と、左上は歯の神経が死んでおり、歯の色の黒い強い変色がみられました。
そこでウォーキングブリーチ後、ダイレクトボンディングによる見た目の改善をご提案いたしました。

精密根管治療後、ウォーキングブリーチによって歯の色味を改善しましたが、まだ保険の樹脂の変色が見られます。

この場合、詰め物の色味はダイレクトボンディング にて改善していきます。


不用意に歯を削ることなく、最小限の治療介入で見た目の改善を大きくできました。
before

after

リスク 極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
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自然な前歯を作るために
2020年06月1日

左上の前歯の見た目の改善のご相談でした。

ホワイトニングにより天然歯の色味を改善しましたが、左上の前歯に関しては骨との癒着による位置異常や歯の神経が死んでおり、色味と見た目の改善が困難であったためセラミック修復にて対応を行いました。
今回のような一本だけの前歯部セラミック修復は技工士との密な連携がより一層必要になります。
一本の歯を作るためだけに様々な資料を採取します。
歯の色

歯の内部構造

歯の土台と内部構造

下の歯の色と内部構造の記録

表面性状の評価

蛍光性の評価

これらの資料を様々な方向から採集し、それをもとに技工士が歯を製作していきます、気の遠くなるような様々なステップ、沢山の模型を使用し一本の歯を製作していきます。



通常の石膏模型では歯の表面の再現性が低いので、歯のテクスチャーを再現した特殊な模型を製作します

色合わせのためにワックス模型を製作します


出来上がった、歯を試適し特殊な撮影や画像処理を行い評価を行なっていきます。





歯並びの都合上、左右対称とはなりませんが、お口の中全体を見た時の現状の色や歯並びに調和した一本の自然感のある歯が完成となりました。

before

after

リスク 通常のお食事は問題ありませんが、極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
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