削らずに前歯を綺麗に
2020年09月13日

前歯の白濁や黄ばみのご相談がありました。
ホームホワイトニングとicon治療による,歯を削らずに可能な見た目の改善をご提案しました。

まず、ホームホワイトニングにて全体的な黄ばみを改善します。ご自宅にて約3週間〜4週間程度行っていただきます。
これだけでも歯の印象は大きく改善します。


その後、まだ見た目が気になる場合、iconにて白濁を改善します。この治療は1回で終了します。

ひと昔前であれば、ダイレクトベニア、ラミネートベニアなどが適応となっていた症例ですが、icnの登場によって治療の選択肢が増え、症例や患者さんが理想とする治療結果によりますが、削らない審美の改善が可能となりました。
before

after

リスク 白濁の濃さによってはiconの適応症から外れる場合があります。その場合はダイレクトボンディングをお勧めすることがあります。
各種治療費はこちらから
電話でのご予約は 03-6659-2934
歯を長く持たせる治療
2020年09月1日



銀歯の穴を気にされて来院されました。痛み等はありませんでしたが、銀歯の中は大きな虫歯でした。

虫歯を除去すると歯の神経が見えてきました。

しかし、安易に神経を取ってしまうと歯の寿命は縮んでしまいます。
そこで、ラバーダム防湿と顕微鏡下にてMTAセメントを用い神経の露出部を封鎖します。これによって歯の神経を残した状態で歯の修復が可能になります。



歯の根元は大部分残した状態で歯の形を整えます。


今回は歯の根元が残っていたため、クラウンではなく、テーブルトップアンレーにて対応が可能でした。
銀歯や保険の白い冠、格安セラミックに代表される治療効率のために何でも大きく削って大きくかぶせるクラウンを回避することで、通常の被せ物治療より非常に繊細なセラミック修復となるため手間と時間はかかりますが、今後何かこの歯にトラブルが起きても歯質が多く残っているため対応が容易になります。
歯の根元まで大きく削るクラウンになったものに関しては次に何かトラブルが起きた際、再治療というのが困難な場合多く、抜歯になってしまうケースが多くあります。特に保険の白い歯は強度を担保するため銀歯より多く削る必要があり、処置の直後は特に問題がなくとも、再感染がしやすく、何か問題が起きた時に銀歯より更にたちが悪い事が多いように感じます。
患者さんにはこれらの違いが伝わりにくく、容易な理解が得られない上に、術式の手間と時間がクラウンよりかかるため、歯質が残っており適応症にも関わらず、根元まで大きく削ってクラウンにしてしまうクリニックの方が大多数です。特に適正価格から逸脱した安いセラミック修復はその傾向が特にあります。
治療費が適正価格というのは治療に対して適正な時間が確保されているという事です。


リスク 極端に硬いもの噛むと修復物がかける可能性があります。
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電話でのご予約は 03-6659-2934