虫歯が大きい歯に対する歯の神経を残す治療
2024年07月1日
歯の神経を残す治療を行いました。
虫歯を除去していくと、歯の神経が見られました。動画上で赤くみえているのが歯の神経になります。保険診療であればラバーダム防湿をして虫歯治療を行なったりはしないので、神経が出た時点で神経の感染が起きるため、神経を取らざるを得ないですが、ラバーダム防湿を行なっており、適切な感染防止処置がされていれば、虫歯が大きく神経に達していても、神経を残せる場合があります。虫歯を取り、MTAセメントを詰めていきます。3日ほどで完全硬化しますので、その後、他の虫歯の除去と歯の形を整えて被せ物にします。
歯の神経がなくなってしまうと、歯の感圧センサーが鈍くなりますので歯が折れるリスクが高くなります。
歯の延命のためには歯の神経が残っており、適切な修復がなされている事が非常に重要になります。
歯は加齢と共に失う組織ではありません。適切な治療と予防管理を継続すれば生涯、歯を失うことはありません。義歯やブリッジ、インプラントの材料や技術がどんなに発達しようとも、まだまだ天然歯に勝るものはありません。
最適な予防処置、歯の延命のために、ラバーダム、顕微鏡等を使用し適正な時間を確保された治療、口腔の機能回復、審美性の改善を行う治療は自由診療となります。
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電話でのご予約は 03-6659-2934
菊川駅前歯科 Kobayashi dental office
東京都墨田区菊川2-6-14 1F
歯髄温存は、歯の健康を維持するために非常に重要な手法です。歯髄は歯の内部にある柔らかい組織で、神経や血管が含まれており、歯の生存と健康に欠かせない役割を果たしています。歯髄温存のメリットを詳しく見ていきます。
1. 歯の生存と健康の維持
歯髄には神経と血管が豊富に含まれており、これらが歯に栄養と酸素を供給します。歯髄を温存することで、歯は自然に生きた状態を保ち、健康を維持することができます。これにより、歯の強度や耐久性が向上し、歯が長持ちします。
2. 自然な感覚の保持
歯髄が健康であると、歯の感覚も正常に保たれます。これは、食べ物や飲み物の温度、質感、味を正確に感じることができることを意味します。歯髄を失うと、歯は感覚を失い、冷たいものや熱いものに対する反応が鈍くなることがあります。
3. 歯の成長と修復能力
特に若い患者の場合、歯髄は歯の成長に不可欠です。歯の発育途中に歯髄を温存することで、歯の根が完全に形成され、歯が強くなります。また、歯髄には修復能力があり、軽度の損傷を受けた場合でも自ら修復する力を持っています。これにより、歯の耐久性が高まります。
4. 侵襲的な治療の回避
歯髄を温存することで、根管治療や抜歯といった侵襲的な治療を避けることができます。これらの治療は時間と費用がかかるだけでなく、患者にとっても負担が大きいものです。歯髄を保護することで、これらの治療の必要性を減らし、患者の負担を軽減します。
5. 感染リスクの低減
歯髄が健康であると、感染症のリスクも低減されます。歯髄がダメージを受けると、細菌が内部に侵入しやすくなり、感染症を引き起こす可能性があります。感染が進行すると、痛みや腫れ、さらには全身的な健康問題を引き起こすことがあります。歯髄を温存することで、これらのリスクを大幅に減少させることができます。
6. 経済的なメリット
長期的に見ると、歯髄を温存することは経済的にも有利です。侵襲的な治療を避けることで、治療費や通院の回数を減らすことができます。また、健康な歯を維持することで、将来的にさらに高額な歯科治療の必要性を防ぐことができます。
7. 美観の維持
歯髄が健康であると、歯の自然な色と美しさが保たれます。歯髄が失われると、歯が変色することがあり、審美的な問題を引き起こす可能性があります。歯髄を温存することで、笑顔の美しさを維持し、自信を持って日常生活を送ることができます。
8. 生涯にわたる口腔健康の維持
歯髄温存は、全体的な口腔健康の維持にも貢献します。健康な歯を保つことで、他の歯や歯茎、顎の骨にも良い影響を与え、口腔全体の健康をサポートします。これは、全身の健康にもつながり、質の高い生活を送るための重要な要素となります。
歯髄温存には多くのメリットがあります。歯の健康と耐久性の維持、自然な感覚の保持、成長と修復能力の促進、侵襲的な治療の回避、感染リスクの低減、経済的な利点、美観の維持、そして生涯にわたる口腔健康の維持など、多岐にわたる利点が挙げられます。歯髄を温存することは、患者の健康と生活の質を向上させるために非常に重要な選択肢です。