治療用義歯を使った全顎治療|東京/墨田区/江東区
2021年06月1日
お口の中全体を治したいと来院されました。
保険診療にて治療するとなると治療のクォリティーと診断方法、制度の制約上、治療期間もかかり、いつまで経っても噛めない、終わらないとなるため、自由診療にて治療用義歯を使った治療をご提案させて頂きました。
治療用義歯製作と合わせ治療を行なっていきます。 長い時間のアポイントを取り、本当に必要な治療をまとめて1日で進めていきます。
3ヶ月程度、治療用義歯を使って頂き、その間に他の虫歯や、見た目、かみ合わせの問題点を修正し最終義歯に移行します。
最終義歯にはフレームを組み込むことで長い間使っていただける金属床義歯を製作します。
今回は前歯の根を残し、義歯の安定を図りました。前歯を全て抜歯してしまうとかみ合わせの関係により、前歯の安定を失い痛みの原因となります。しかし、保険のプラスチックの入れ歯の場合は強度の関係上、歯の根を残しておく事は難しいです。金属床義歯であれば金属のフレームがあることで歯の根を残しつつ義歯を製作する事ができます。
金属フレームに人工歯と床が付いて義歯が完成となります
完成後、患者様に義歯を入れたかみ合わせを4種類取り、顎の位置とかみ合わせを再現した咬合器と言う装置に移し替え、全ての誤差を咬合器上で修正します。
フェイスボー トランスファー、チェックバイト、調整これらは非常に手間がかかり、保険点数も無いため、保険の入れ歯では決して行われない方法ですが、全ての材料の収縮、膨張などの義歯の誤差を修正する有効な手段になります。
義歯も馴染んで問題なく噛めているとのことで治療が終了となりました。
治療用義歯も用無しになるわけでなく、金属床義歯が壊れた時に修理にてお預かりする場合や紛失してしまった時のためのスペアとして利用することができます。
before
after
リスク 極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
各種治療費はこちらから
電話でのご予約は 03-6659-2934
手術用顕微鏡(歯科用マイクロスコープ)を使用した、ダイレクトボンディング と精密根管治療とMIセラミック修復
2021年02月2日
部位が特定できない歯のお痛みのご相談でした。レントゲン上にて一番奥歯の歯の神経の炎症が原因と疑われましたが、他院にて最近,保険の樹脂を詰めたので後から行いたいというご希望と、侵襲が少ない箇所からの治療をご希望されましたので2次感染が起きている銀歯や保険の白い樹脂が詰まっている箇所から治療を開始しました。
ラバーダム防湿を行い、プラークの染め出しを行い接着を阻害する因子であるプラーク(細菌の塊)を視覚化しパウダーにて機械的な除去をします。
まず、保険の白い樹脂の処置ではコストと時間の関係上このような前処理が不可能なため、この多くのプラーク(細菌の塊)が残っている状態にて樹脂を詰めてしまい、細菌の侵入を容易に許し、新たな痛みの原因を作る可能性もあります。プラークが存在することにより接着剤の効果もなくなり、短期間に知らずの間に細菌の侵入経路ができてしまい数年後には大きな虫歯が再発し、その時には今回と同じような治療では治せないことが殆どです。
手術用顕微鏡下にて虫歯を取りきり、接着処理を確実に行います。虫歯治療において歯の予後を考える上でここが一番大事なステップになります。保険の処置では唾液の侵入などを考慮し接着操作は20秒ぐらいで終わらせざるおえないステップですが、接着処理は確実に行うとすると少なくとも5分以上かかる処理になります。
ラバーダム防湿下では時間をかけ確実な接着操作が可能ですので十分に接着剤を効かせることができ、細菌の侵入を防ぐ事が可能となります。
ここまでのレベルの工程を行って、初めて原因歯の鑑別診断と判定が可能となります。
しかし、予想された通り、痛みの改善はなく、奥歯は残念ながら、歯の神経が死んでいました。
前述の通り、細菌の侵入を許した状態の虫歯処置は接着不良や細菌感染を引き起こし、歯の神経を失活(神経が死んでしまう状態)させることがよくあります。
手術用顕微鏡下にて精密根管治療を行います。根の中は複雑な形をしており、途中から根が繋がり、感染物質を除去する際の死角となっていたり、根の中に石灰化物が存在し、根の先を塞いでいたりしていたりなど、様々な要因が治癒の妨げになります。
顕微鏡動画①
顕微鏡動画②
特に、このようなピンポイントでの汚染部位の除去は限られた短時間の処置、ルーペ や裸眼では不可能であり、保険診療のように短時間ではなく、治療時間が適切に確保された手術用顕微鏡下での治療ではないと不可能になります。(動画は別症例)
精密根管治療後、不快症状等は落ち着き改善が見られました。
その後、適切に設計されたセラミックのマテリアル選択と適切な修復デザインを行い、修復を行います。
歯の修復の目的は歯の剛性を回復し機能させることになります。
とりあえず残っているからという理由で中途半端に強度の担保されていない歯質を残し、考えなしに強度が高いだけの修復物を入れてしまうと歯自体の剛性は回復されず、痛みの再発、天然歯の破折や細菌の再感染の温床等になります。
歯をなるべく削らない治療(MI治療)は健全な歯質を適切に残し、歯を長く持たせるために行う事であり、理由もなく不健全な歯質を残して歯の寿命自体を短くするという事ではありません。MI治療は適切に診断された上でラバーダムや手術用顕微鏡を使用し適切に行う必要があります。
保険のものでも症状が消えることはあります。しかし、保険の処置はどんな処置でもせいぜい15分~20分程度しか確保されてないものになります。保険の処置は場当たり的に痛みを取ることを目的としていますので、再発に関しては何も考慮されていません。1本の歯に1~2時間確保されている自由診療とはそもそも考え方が別物だと思っていただければかと思います。
保険で行う歯の修復は再感染のリスクが高く、行うたびに歯の持ちがどんどん悪くなって行くと思っていただければかと思います。
リスク 極端に硬いものを噛むと取れたり、かける可能性があります。
ラバーダム、顕微鏡等を使用し適正な時間を確保された治療は自由診療となります。
各種治療費はこちらから
電話でのご予約は 03-6659-2934
菊川駅前歯科 Kobayashi dental office
東京都墨田区菊川2-6-14 1F
当院の歯周病治療について
2020年10月26日
保険で行われる歯周病のチェックと処置は大きなレントゲンを一枚撮り、歯茎にプローブと言われる棒を1歯につき1~2箇所程度入れて、はい歯周病ですね汚れを取っておきましょうというモノです。
どういった経緯でその歯周病が起こったのかも歯医者も患者さんも良く分からず、ただ汚れを取ってるだけです。そして、歯茎の中の歯石を闇雲にガリガリ取り、それでも、なかなか良くならない所はリグロスやエムドゲインなどの高価なお薬を歯茎を切って入れて再生させましょう、と言っても本当に必要だったのか、最適な選択だったのか怪しいところがありますが、ガリガリしたり、歯肉を切ったり薬を塗ったことに報酬が付く保険の歯周病処置の特徴です。
このような事を防ぐために、当院では精密検査を行なっています。
歯周病に対しては1歯に対する6箇所の歯周精密検査、CT,精密な1歯1歯のレントゲンを撮影します。
オルコアと呼ばれる歯周病原因菌の一つであるPg菌を検出するPCR検査装置を用い、どのような事が原因でどのような状態になっているか、何が本当に必要か患者さんと共有し治療を行います。
オルコアについて朝日新聞リンク
細菌の数のコントロールや骨の状態の把握、生活習慣の把握と改善、適切なメンテナンス頻度の決定を行う事で歯の根を無駄に気づつけたり、不必要な外科は行わず、歯周病の治療を行なっていきます。
適正な時間を確保された検査と治療は自由診療となります。
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電話でのご予約は 03-6659-2934
菊川駅前歯科 Kobayashi dental office
東京都墨田区菊川2-6-14 1F