口腔精密検査
2021年10月4日
当院では様々な検査機器を導入し、精密治療を行う前に、必ず精密検査を行なっています。
2時間~3時間程度お時間を確保し、お口の中、全体をくまなく検査していきます。
お口の中の細菌を培養し細菌レベルでの診断、個々の歯と歯肉にはマイクロスコープを使用し検査、CTと精密レントゲンを合わせて診断、デジタル機器を応用し噛み合わせの数値化を行い、後日、10年後や20年後の健康を見据えて、どのように予防や治療をしていくのが最善なのかをお話し合いしていきます。
以前は精密治療前提で検査を行う事が殆どでしたが、最近では、口腔と全身の関わり合いが広く知られるようになり、検査を希望されていらっしゃる方も多くなりました。
このような検査を行うシステムや機器を導入しているクリニックはまだ少なく、2〜3時間検査して、後日ご説明するようなシステムを行なっているのは、日本の歯科医院の3~5%に満たないと思われます。近所の適当な歯医者に行ってもなかなか出くわすことはないでしょう。
この精密検査のシステム構築を日本の大多数(90%以上)を占める保険診療を主体とするクリニックでは、お一人お一人に合わせて長時間の検査を行い、ご説明を行うというシステム構築が困難なため、今後もこのような形態のクリニックは大きくは増えないと思われます。
ですので、当院は分からない方には理解し難い歯科医院かと思います。その日に削ってくれず、診療台ではなくテーブルで話をさせられて、保険と自由診療の話を聞かされて居心地が悪く、他に患者のいない暇そうな小綺麗な謎の歯科医院だったぐらいの感想でしょうか。ただの審美歯科とも思われるみたいです。
一方、当院を理解していただけている方には、いきなり削られる事もなく、きちんと話を聞いてもらえ、プライベートが守られた状態で悩みが相談でき、色々な提案してくれて、1日に何十人も出入りしないので清潔に保たれている安心できる歯科医院となるようです。
どっちが良い悪いではないです。何を求められているのかですので予め、ホームページ等にてお伝えしています。
検査を受けられた皆様からは
『ちゃんと悪い箇所を納得できたので安心して治療を受けられた』
『歯が悪くなる前に、こんな検査があるのを知っていたら、もっと歯が残っていたのに、、、』
『医科の人間ドックみたいに、もっと周知してほしい』
『精密治療を受けるのに偶々、精密検査を受けたが、ここまで見てもらえるとは思っていなかったので有り難かった』
『これまで色々な歯医者に行ったが、こんな歯科があるとは知らなかった』
と皆様に言って頂けております。
これらは歯を残すための検査機器の一部です。保険診療では一切必要ありませんし、保険の処置に生かす事も出来ません。
歯の延命のために、適切な検査を行い、ラバーダム、顕微鏡等を使用し適正な時間を確保された治療、口腔の機能回復を行う治療は自由診療となります。
各種治療費はこちらから
電話でのご予約は 03-6659-2934
菊川駅前歯科 Kobayashi dental office
東京都墨田区菊川2-6-14 1F
たった1歯の修復でも
2021年06月24日
右上の2番目の歯が神経に到達するぐらいの大きな虫歯でした。
ここで、保険にて安易に神経を取り歯の強度を下げ、プラークの付きやすく再感染の起こしやすいCAD・CAM冠や銀歯にプラスチックを乗せた被せ物を被せるのと、自由診療にて神経を残し歯の強度を担保した状態でプラークが付きにくく、再感染の起こしにくいセラミックを被せるのとでは、今後の人生で歯を喪失しないと言う事を考える上でとても重要な選択となります。
ラバーダム防湿を行い虫歯を取っていきます。歯の神経が露出してきました。
一本の歯の修復でも様々なステップがあり、ラバーダムや顕微鏡など、自由診療できちんと丁寧に行うとなると毎回一回あたりの治療時間は約90〜120分程度かかります。さらに本数や内容が増えれば1人の方のために半日を使い切る場合もあります。そのため、当院では基本的に自由診療で行う為、歯科医師が治療を行うのは1日に約2~4人程度になります。
歯科治療において一番大切なのは適切な時間を確保されたかどうかです。たまに、マスコミやインターネットで患者さんが見分ける良い歯医者の条件とありますが、写真を撮るとかマイクロが有るとかよりも、『私の治療に一回の治療でどれだけの時間を私の為だけに、確保して頂けますか?』とお尋ねになって見てください、これが一番わかりやすく確実な方法だと思います。15~30分のアポイントで出来る事などたかが知れています。
保険でも写真やマイクロを覗くなどは設備さえあれば、一瞬やっている姿を見せることはできます。しかし、毎回歯医者1人のアポイントを保険の処置で1〜2時間確保する事はまず不可能でしょう。
セラミック治療の場合、型取りを元に技工士が歯を製作しますが、1歯の色を合わせるには技工士にも非常に高い技術力が求められ、長い製作時間がかかり、1日に作れるセラミックの数も非常に少ないため、同じ材料を使ったとしても高い技術料がかかります。
短時間で歯を作る安い仕事ばかりしている技工士にはまず出来ない芸当です、そもそもどのようにやっているかも想像がつがず、日常の大量の安い仕事に追われ、材料コストを下げる事ばかり考え、技術を取り入れる気力も機会も時間もないため、安売りの量産型の技工士には永遠に出来ない仕事になります。
たかが、1本の歯と考えるのか、大切な1本と考えるのかは其の方の価値観ではありますが、当院は全ての方に大切な1本だと考えて治療法、予防法のご提案を致します。
これで歯の修理は完了しました。一見元の歯に戻った様には見えますが、歯の硬組織が再生した訳ではありません、今後は適切なメンテナンスとセルフケアにて長期に歯を維持することが最終目標となります。
リスク 極端に硬いものを噛むと取れたり、かける可能性があります。
ラバーダム、顕微鏡等を使用し適正な時間を確保された治療は自由診療となります。
各種治療費はこちらから
電話でのご予約は 03-6659-2934
菊川駅前歯科 Kobayashi dental office
東京都墨田区菊川2-6-14 1F
保険の白い樹脂の中は、、、、
2021年06月6日
保険の白い詰め物と言われる、レジン充填は日本全国どこの歯科医院でも日常的に行われている処置になります。歯医者側も非常に短時間で済み、とりあえずくっ付く為、問題もスグ出ることがなく、治ってる様に見せられるのと、患者さんも安く白く見えるので、治った様な気になる処置かと思います。
コンポジットレジンを使用した治療は論文上でも10年予後での成功率は90%以上と言われる大変有効な治療法となります。しかし、論文上で出ている治療法は完璧なプロトコールで行われ、ラバーダム防湿や治療時間がきちんと確保されたデータとなります。
しかし、保険で行われているようなレジン充填は採算の都合上、保険医が都合よく解釈し、術式が省略され短時間でラバーダム防湿を行われない為、患者さんが気づかないだけで、成功率の低い、歯科医学的には、お話しにならない処置となります。このような処置が行われた箇所は数年後に再感染が起こり、気づいた時には重篤な問題を起こす事となります。これは歯に対する価値が低い人から高い人まで、全国民が平等に同じ金額で受けられる制度である保険診療は必要最低限の水準に合わされていますので、このような処置になります。
歯に対する価値の高い方はまさかこんな事になるなんて、思ってもみなかったとおっしゃられます。
レジンを外し、う蝕検知液を使用し、虫歯を視覚化しながら顕微鏡にて虫歯をとっていきます。
取っても取っても虫歯があり、ついには歯の神経が露出してきました。
そもそも、コンポジットレジンの適応症例はセルフケアがちゃんと出来る方が対象となります。セルフケアの改善が見られない状態で保険のレジンを詰めてしまうとこのような事になります。
神経を取ると歯の寿命は極端に短くなる為、MTAセメントにて神経を保存しました。
手前も歯も虫歯の再感染が大きく神経の露出が見られました。
こちらもMTAセメントにて封鎖します。
歯の修復を行なっていきます。
歯の無い部分が多い為、型取りを行ない、セラミックにて修復を行いました。
これで歯の修理は完了しました。一見元の歯に戻った様には見えますが、歯の硬組織が再生した訳ではありません、今後は適切なメンテナンスとセルフケアにて長期に歯を維持することが目標となります。
リスク 極端に硬いものを噛むと取れたり、かける可能性があります。
ラバーダム、顕微鏡等を使用し適正な時間を確保された治療は自由診療となります。
各種治療費はこちらから
電話でのご予約は 03-6659-2934
菊川駅前歯科 Kobayashi dental office
東京都墨田区菊川2-6-14 1F