ラバーダム防湿を行う歯科治療
2022年05月16日
一枚のゴムのシートをかけることで歯科治療はとても近代的な治療が可能になります。
ラバーダム防湿により、マイクロスコープでの治療をオリティー高く安全に行えます。
確実な虫歯除去と接着操作が可能となります。 2本の虫歯を除去し樹脂を詰める治療に2~3時間程度要します。
細菌感染から歯の内部を守り、近代的な根の治療も可能になります。根の治療は一回あたり1時間半〜2時間程度を要します。
確実な接着はセラミックの接着強度を担保することができます。このセラミックを歯に付けるだけで2時間のお時間を確保しています。
これらの治療において、全ての工程を確実に行うために一回あたりの時間が非常にかかります。そのために自由診療となります。
リスク 極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
各種治療費はこちらから
電話でのご予約は 03-6659-2934
精密根管治療による治療
2022年04月25日
歯茎からオデキが出来たと来院されました。
CT撮影を行いますと、根の感染が見られました。感染の長期の放置により骨が溶けており、歯の保存が難しそうな状況でした。痛みもなく、特に生活に支障はありませんが、刻一刻と早期に歯を失う方向に進んでいます。おそらく、数年このままですと痛みもなくある日、ぐらぐらし、抜け落ちていたでしょう
お話し合いの上、精密根管治療にて歯の保存を希望されましたので、治療を開始しました。
時間をかけ、顕微鏡を使用し感染の除去を行なっていきます。過去に根の処置を行なった時に入れたであろう薬剤や膿や出血が出てきます。
2時間程度のアポイントを3回お取りし、精密根管治療が完了しました。
オデキはなくなり、無事歯を残す事が出来ました。
CTにて経過を見ますと骨の再生が起きています
約6ヶ月〜程度かけて骨の再生が起こります。
リスク 極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
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ちゃんとした白い歯と、とりあえず白い歯
2022年04月14日
昔の保険でやった処置を健康的に治されたいと、ご来院されました。
樹脂や銀歯を除去していきます。特に保険の樹脂の下は銀歯より虫歯が大きいことが多いです。
ダイレクトボンディグによる歯の修復を行います。
ラバーダム防湿と顕微鏡の使用が最低限必要です。歯を延命させるための細かい手技を確実に行います。
神経がないため症状も出ず発見されなかった虫歯の除去と感染している根の中を消毒し、精密根管治療を行います。
その後、歯の土台を立てます。
これらの一連の流れもラバーダム防湿と顕微鏡の使用が最低限です。
顕微鏡を使用した感染除去と適切なマテリアルの選択による歯の剛性の回復がなされました。
before
after
4本の奥歯が白く改善しました。マテリアルは違えども全てラバーダム防湿を行い、治療が行われています。
現在の世界情勢による金属の高騰と合間って、保険の白い歯も色々解禁され、とりあえず、保険でも安易に歯を白くすることができる様になってきました。
『とりあえず保険で銀歯を白くしませんか?』という甘いセリフが2022年4月から様々なクリニックで呟かれる様になるでしょう。
今後は、適応症でないと分かっていても、銀歯なんか入れていたら客が来なくなるから、とりあえず保険で白い歯を入れるという流れでしょう。
しかし、金属材料と違い、有機材料や複合材料の使用はとても繊細に取り扱わなければいけません。虫歯の除去や歯への接着、根の治療において最も重要な、ちゃんとやると時間がかかるラバーダムや顕微鏡は今後も時間のかけられない保険の処置ではちゃんと使われる事はないでしょう。
また、保険の白い歯は、削る量は銀歯より遥かに多く、プラーク(細菌)は銀歯より付きやすい、知らない間に歯の神経が死んでいる、歯の摩滅は銀歯より早い、強度は弱い、歯が割れる原因になる、心ない安易なCADCAM冠やCADCAMインレーの処置は今後ますます、日本人の口の中を崩壊させていくと思われます。
上の写真は銀歯よりもぶかぶかな保険の白い被せものの縁から感染を起こし、歯茎の中のばい菌がたまり、根も感染し、抜歯になった歯になります。
今後、しばらくすると銀歯を入れてた時代より難症例(再治療が困難な症例、歯を残すのが困難な症例)が増えてくると予想されます。(現在、根の再治療において、金属コアより遥かに除去困難なファイバーコアが保険適応になって難儀な症例が増えたのが良い例です。また、保険のレジンの完全除去も大変困難であります。)
リスク 極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
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