iTop プログラム(衛生士による歯磨きトレーニング)について
2020年08月13日
保険診療において、衛生士の歯磨き指導に割ける時間というのは歯石取りのついでに行う、ごくわずかな時間しかありません。歯の清掃状態が悪い方は歯の清掃に時間がかかり、やり方をお伝えする時間など皆無に等しくなり、余計に歯の状態を悪くするという悪循環に陥ります。あまつさえ、高頻度の保険の歯のクリーングは歯が傷つきますので、状態は更に悪化します。これが、頻度高く、なんとなく歯科医院で歯の清掃を行なっているのに、ちっとも良くならない原因と言えるでしょう。
このような状態ですので、正しい歯ブラシの方法というのを1~10全て習うというのは、ごくわずかな限られた人達だけでしょう。
虫歯を作ってしまうような清掃方法を何十年もやっていた方に、これまでの長年の歯ブラシの問題点を抽出し、歯1本ずつやり方をお伝えするわけですから、数分のアドバイスで済む訳がありません。
約1時間を確保し歯の磨き方だけを数回にわたり行い、一本一本の歯に正しいやり方、圧のかけ方、器具の選択などを時間をかけお伝えしトレーニグする必要があります。
当院は一人ひとりの患者様に合ったオーダーメイドの歯ブラシ方法をお伝えするiTopという歯ブラシプログラムを推奨いたします。
費用や回数等をお聞きになりたい場合はスタッフにお申し付けください
歯周初期治療とは
2020年07月27日
残念ながらセルフケアをしっかり行わないと自由診療で精密に歯の修理をしたとしても再度虫歯になってしまいます。お口の中の酸性度が常時高ければ接着剤が溶け、被せた歯が取れます。天然の歯を削らずに、いくら残した修復をしても、セルフケアが悪ければ残した天然の歯は虫歯になります。虫歯や歯を失うことになった原因が生活習慣とセルフケアが原因で起こっているのに、そこからは目を逸らし、歯医者側の顕微鏡やラバーダムを使っているなどの技術にだけ注目し上手い下手だけを評価し、自分自身の生活習慣とセルフケアの評価と改善を行わなければ永遠に色々な歯医者を渡り歩き、常に歯の修理に追われ、最後は入れ歯やインプラントのスペシャリストを探す羽目になるでしょう。
初期治療とはそのような悪循環を断ち切るために、その方に合った必要な歯の清掃方法と、口腔環境の整え方を寄り添い改善するために行う治療になります。
歯医者のオススメの清掃道具をいくら用意したからと言って、使い方が正しくなければ機能しません。たとえ1日30分歯を磨いていても適切に正しく歯に当たっていなければ虫歯になります。
そこで衛生士が適切に正しい清掃用具の使い方をお伝えする必要があります。
歯科衛生士は本来ブラシでくるくる歯を磨いてくれるお姉さんではなく、衛生管理と指導を行う国家資格です。ましてや、保険で忙しい歯医者の説明の肩代わりや、削った穴の穴埋めを行う資格ではありません。
当院の自由診療で行う初期治療では有資格者の人間が1回あたり約90分の時間をあなたの為だけに時間を確保し、多くの回数を重ね口腔環境の改善に寄り添います。
自由診療の歯のメンテナンスについて
2020年02月21日
従来の保険のクリーニングは表面上の歯石を除去できても、細菌の塊であり、虫歯、歯周病の原因であるバイオフィルムの除去は50%程度しか行えないと論文上にて結論が出ました。それにも関わらず、行えば行うほど、歯面が傷つき、バイオフィルムが付着しやすい環境を作り出すという悪循環を生み出す事が理解され始めてきました。口腔衛生に理解が低かった大昔ならいざ知らず、ある程度、口腔衛生に理解が進んだ現代において高頻度に行われる保険のクリーニングは、ある程度自己管理できる方にとっては百害あって一利なしという現象が起き始めています。
当院ではそのような、悪循環を防ぐ為エアフローという機械を用いた、歯を傷つけない最新のパウダーメンテナンス(GBT)を推奨しています。