ちゃんとした白い歯と、とりあえず白い歯
2022年04月14日
昔の保険でやった処置を健康的に治されたいと、ご来院されました。
樹脂や銀歯を除去していきます。特に保険の樹脂の下は銀歯より虫歯が大きいことが多いです。
ダイレクトボンディグによる歯の修復を行います。
ラバーダム防湿と顕微鏡の使用が最低限必要です。歯を延命させるための細かい手技を確実に行います。
神経がないため症状も出ず発見されなかった虫歯の除去と感染している根の中を消毒し、精密根管治療を行います。
その後、歯の土台を立てます。
これらの一連の流れもラバーダム防湿と顕微鏡の使用が最低限です。
顕微鏡を使用した感染除去と適切なマテリアルの選択による歯の剛性の回復がなされました。
before
after
4本の奥歯が白く改善しました。マテリアルは違えども全てラバーダム防湿を行い、治療が行われています。
現在の世界情勢による金属の高騰と合間って、保険の白い歯も色々解禁され、とりあえず、保険でも安易に歯を白くすることができる様になってきました。
『とりあえず保険で銀歯を白くしませんか?』という甘いセリフが2022年4月から様々なクリニックで呟かれる様になるでしょう。
今後は、適応症でないと分かっていても、銀歯なんか入れていたら客が来なくなるから、とりあえず保険で白い歯を入れるという流れでしょう。
しかし、金属材料と違い、有機材料や複合材料の使用はとても繊細に取り扱わなければいけません。虫歯の除去や歯への接着、根の治療において最も重要な、ちゃんとやると時間がかかるラバーダムや顕微鏡は今後も時間のかけられない保険の処置ではちゃんと使われる事はないでしょう。
また、保険の白い歯は、削る量は銀歯より遥かに多く、プラーク(細菌)は銀歯より付きやすい、知らない間に歯の神経が死んでいる、歯の摩滅は銀歯より早い、強度は弱い、歯が割れる原因になる、心ない安易なCADCAM冠やCADCAMインレーの処置は今後ますます、日本人の口の中を崩壊させていくと思われます。
上の写真は銀歯よりもぶかぶかな保険の白い被せものの縁から感染を起こし、歯茎の中のばい菌がたまり、根も感染し、抜歯になった歯になります。
今後、しばらくすると銀歯を入れてた時代より難症例(再治療が困難な症例、歯を残すのが困難な症例)が増えてくると予想されます。(現在、根の再治療において、金属コアより遥かに除去困難なファイバーコアが保険適応になって難儀な症例が増えたのが良い例です。また、保険のレジンの完全除去も大変困難であります。)
リスク 極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
各種治療費はこちらから
電話でのご予約は 03-6659-2934
中心位について
2022年02月24日
当院は治療を行うにあたり、精密検査時に中心位採得を行います。
中心位とは歯の位置とは関係ない、顎関節の位置になります。歯の位置と顎関節の回転軸に大きなズレがあると顎関節や歯、筋肉に大きな応力がかかり、顎関節や歯、筋肉を破壊する原因となります。
そのため、中心位を取ることにより、現在、顎の関節と歯の関係がどうなっているのか、治療中や治療後起こりうるリスク、今後の歯の喪失の予防の方法などをある程度術前に把握することが可能になります。
フェイスボートランスファーを行い
リーフゲージ、ドーソン法、ディプログラマーのいづれか又は併用による採得を行います。
その後、咬合器に付着し検査を行います。
特に虫歯治療などで、歯の形を変えるにあたり、一番必要な検査になりますが、予防的な意味合いが大きく、手間(模型製作、咬合器装着、フェイスボウ、中心位採得、診断など、全て行うと数時間かかります)やコスト(石膏、チェアタイム、印象材)の関係により保険診療ではまず行えない検査になります。
アメリカでは特に補綴医の中ではルーテーインで行われる検査ですが、日本ではおそらく、このような事を一度もやらずに、知らずに歯科医師人生を終わる先生が大半です。
ですので、これだけWebに情報が溢れている世の中でも殆どの患者さんに永遠に入ってこない情報になります。おそらく保険制度がこのまま維持される限り今後もそうでしょう。僅かな歯科医師が行い、ほんの僅かな患者さんが恩恵を受けるものになります。
しかし、歯に対する健康意識が高まり、歯の残存量が多くなり、また、平均寿命が長くなり、生体においてとても流動的な顎関節の変化に対応し長い期間、歯の観察と対応を行う必要が出てきた現代において咬合診査は、ますます必要な検査項目の一つになりうると考えられます。
咬合器は歯科用マイクロスコープより遥か昔からあるにも関わらず、半調節性咬合器が置いてありルーティーンで使われている歯科医院は,顕微鏡を置いて使っている歯医医院より少ないかもしれません。
特に咬合病や顎関節症などの噛み合わせ治療を行う場合には中心位を基準とします。
顎関節症状のある方は顎関節自体が何かしらの傷害を受けてますので、あくまでも仮の中心位となります。
そこから、スプリント治療を行い治療用の中心位を決めていきます。その後、顎関節症状の治りを待ち治療計画を再度練ります。このままスプリント等で症状を緩和し続けるのか、症状が緩和した位置に歯の並びや形態を変えるのか、現状の歯質の残りや予算、治療に対するコストとベネフィットの釣り合い、お気持ち等をカウンセリングし治療法を決定します。
before
after
治療後はメンテナンス時の観察と調整により口腔内の長期安定を目指します。
電話でのご予約は 03-6659-2934
菊川駅前歯科 Kobayashi dental office
東京都墨田区菊川2-6-14 1F
当院の歯周病治療について
2020年10月26日
保険で行われる歯周病のチェックと処置は大きなレントゲンを一枚撮り、歯茎にプローブと言われる棒を1歯につき1~2箇所程度入れて、はい歯周病ですね汚れを取っておきましょうというモノです。
どういった経緯でその歯周病が起こったのかも歯医者も患者さんも良く分からず、ただ汚れを取ってるだけです。そして、歯茎の中の歯石を闇雲にガリガリ取り、それでも、なかなか良くならない所はリグロスやエムドゲインなどの高価なお薬を歯茎を切って入れて再生させましょう、と言っても本当に必要だったのか、最適な選択だったのか怪しいところがありますが、ガリガリしたり、歯肉を切ったり薬を塗ったことに報酬が付く保険の歯周病処置の特徴です。
このような事を防ぐために、当院では精密検査を行なっています。
歯周病に対しては1歯に対する6箇所の歯周精密検査、CT,精密な1歯1歯のレントゲンを撮影します。
オルコアと呼ばれる歯周病原因菌の一つであるPg菌を検出するPCR検査装置を用い、どのような事が原因でどのような状態になっているか、何が本当に必要か患者さんと共有し治療を行います。
オルコアについて朝日新聞リンク
細菌の数のコントロールや骨の状態の把握、生活習慣の把握と改善、適切なメンテナンス頻度の決定を行う事で歯の根を無駄に気づつけたり、不必要な外科は行わず、歯周病の治療を行なっていきます。
適正な時間を確保された検査と治療は自由診療となります。
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自由診療の歯のメンテナンスについて
2020年09月15日
一見、磨き残しもない綺麗な状態に見えます。保険の歯のお掃除ですと『綺麗ですね、問題ないです、お掃除しておきますね』と言われ、目立つ歯石に超音波を当てて、バイオフィルム(細菌の塊)が有るのか無いのかわからない状態で電動ブラシでクルクル磨いて20分程度で終わりです。歯の表面がクルクル磨きで、なんとなくツルツルして良くなったと思って帰るだけでしょう
しかし、本当は歯を染めだして見ると磨き残しがハッキリと見えてきます。赤く染まった箇所がバイオフィルム(細菌の塊)になります。この状態では綺麗ですね、ちゃんと磨けてますねとは言われないでしょう。
歯を全部を染めて、説明し、それを取るとなると相当時間がかかり、保険のアポイントタイムでは不可能ですので、保険診療では決して行われず、分からないままだったでしょう。
この状態をご説明し、必要であればセルフケアの修正を行います。その後、マイクロスコープ等を使用し、歯を傷つけない機械にてバイオフィルム(細菌の塊)を全て除去していくのが自由診療の歯のメンテナンスになります。
その後、保険診療ではコストの問題からまず使われないような、超高濃度フッ素を塗っていきます。
ここまでの工程をきっちり行うと90分〜120分のアポイントタイムとなります。
歯のメンテナンスも歯の治療と同じで、患者さんには全く気づかれないが、一番時間と手間がかかり、一番大事な部分が省略されているのが保険診療の現状です。
最近は一定の施設基準を満たすクリニックでは、患者さんを歯周病クリーニグと称し、毎月呼んで超音波やブラシにて歯の表面を擦るような事を高頻度に行い、その結果、歯を傷つけ、プラークの温床を作るリスクの高い、保険のお掃除も流行っていますので、ますます、歯科医学的に正しい見解と保険の考えはますますかけ離れているのが現状となります。
自由診療のメンテナンスに関しましては、口腔精密検査を行い現状の把握と理解を行ってからとなります。ご希望の方はその旨をご理解の上、お申し付けください。
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iTop プログラム(衛生士による歯磨きトレーニング)について
2020年08月13日
保険診療において、衛生士の歯磨き指導に割ける時間というのは歯石取りのついでに行う、ごくわずかな時間しかありません。歯の清掃状態が悪い方は歯の清掃に時間がかかり、やり方をお伝えする時間など皆無に等しくなり、余計に歯の状態を悪くするという悪循環に陥ります。あまつさえ、高頻度の保険の歯のクリーングは歯が傷つきますので、状態は更に悪化します。これが、頻度高く、なんとなく歯科医院で歯の清掃を行なっているのに、ちっとも良くならない原因と言えるでしょう。
このような状態ですので、正しい歯ブラシの方法というのを1~10全て習うというのは、ごくわずかな限られた人達だけでしょう。
虫歯を作ってしまうような清掃方法を何十年もやっていた方に、これまでの長年の歯ブラシの問題点を抽出し、歯1本ずつやり方をお伝えするわけですから、数分のアドバイスで済む訳がありません。
約1時間を確保し歯の磨き方だけを数回にわたり行い、一本一本の歯に正しいやり方、圧のかけ方、器具の選択などを時間をかけお伝えしトレーニグする必要があります。
当院は一人ひとりの患者様に合ったオーダーメイドの歯ブラシ方法をお伝えするiTopという歯ブラシプログラムを推奨いたします。
費用や回数等をお聞きになりたい場合はスタッフにお申し付けください
歯周初期治療とは
2020年07月27日
残念ながらセルフケアをしっかり行わないと自由診療で精密に歯の修理をしたとしても再度虫歯になってしまいます。お口の中の酸性度が常時高ければ接着剤が溶け、被せた歯が取れます。天然の歯を削らずに、いくら残した修復をしても、セルフケアが悪ければ残した天然の歯は虫歯になります。虫歯や歯を失うことになった原因が生活習慣とセルフケアが原因で起こっているのに、そこからは目を逸らし、歯医者側の顕微鏡やラバーダムを使っているなどの技術にだけ注目し上手い下手だけを評価し、自分自身の生活習慣とセルフケアの評価と改善を行わなければ永遠に色々な歯医者を渡り歩き、常に歯の修理に追われ、最後は入れ歯やインプラントのスペシャリストを探す羽目になるでしょう。
初期治療とはそのような悪循環を断ち切るために、その方に合った必要な歯の清掃方法と、口腔環境の整え方を寄り添い改善するために行う治療になります。
歯医者のオススメの清掃道具をいくら用意したからと言って、使い方が正しくなければ機能しません。たとえ1日30分歯を磨いていても適切に正しく歯に当たっていなければ虫歯になります。
そこで衛生士が適切に正しい清掃用具の使い方をお伝えする必要があります。
歯科衛生士は本来ブラシでくるくる歯を磨いてくれるお姉さんではなく、衛生管理と指導を行う国家資格です。ましてや、保険で忙しい歯医者の説明の肩代わりや、削った穴の穴埋めを行う資格ではありません。
当院の自由診療で行う初期治療では有資格者の人間が1回あたり約90分の時間をあなたの為だけに時間を確保し、多くの回数を重ね口腔環境の改善に寄り添います。
自由診療の歯のメンテナンスについて
2020年02月21日
従来の保険のクリーニングは表面上の歯石を除去できても、細菌の塊であり、虫歯、歯周病の原因であるバイオフィルムの除去は50%程度しか行えないと論文上にて結論が出ました。それにも関わらず、行えば行うほど、歯面が傷つき、バイオフィルムが付着しやすい環境を作り出すという悪循環を生み出す事が理解され始めてきました。口腔衛生に理解が低かった大昔ならいざ知らず、ある程度、口腔衛生に理解が進んだ現代において高頻度に行われる保険のクリーニングは、ある程度自己管理できる方にとっては百害あって一利なしという現象が起き始めています。
当院ではそのような、悪循環を防ぐ為エアフローという機械を用いた、歯を傷つけない最新のパウダーメンテナンス(GBT)を推奨しています。
パウダーによる歯のクリーニング(Guided Biofilm Therapy)|東京/墨田区/江東区
2019年07月19日
保険診療にて歯の清掃を行う場合、超音波にて歯石をとり、歯磨きペーストをブラシでクルクル磨くのが一般的です。
しかし、このようなクリーニングは現在の歯科医療水準では過去のものになりつつあります。
現在では抗炎症成分の入ったパウダーを吹き付けバイオフィルム(細菌の塊)を除去するクリーニングが海外では主流となりつつあります。
今までブラシでは届かなかった、被せ物の継ぎ目やインプラントの根元にアクセスすることができ、メンテナンスのクオリティーが飛躍的に上がりました。
また、重度の歯周病に対するメンテナンスにも非常に有効という報告もあります。
しかし、日本の保険診療では抗菌パウダーや全ての歯の染め出しによる視覚化を行う時間的コストの関係上、このような方法が取れないため保険診療では行えないのが現状です。
そのため、自由診療にてパウダーによる歯のクリーニング(Guided Biofilm Therapy )をご提案させて頂いています。Guided Biofilm Therapyは基本的に3~6ヶ月に一度のメンテナンスプログラムを推奨しています。
有資格者である衛生士が行う歯のクリーニング PMTC Case1|東京/墨田区/江東区
2017年08月25日
PMTCとはプロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略です。
このような着色は中々、ご自分では取れません。
清掃器具を使い歯科医師、歯科衛生士が歯石、着色をとります。
しかし、人工物である被せ物や詰め物、矯正器具、インプラントは通常の清掃器具では傷つけてしまい、再び虫歯や歯周病の原因になります。
そこで当院ではダイレクトボンディング、セラミック、インプラント、矯正等のメンテナンス時にエアフローを導入しパウダーを吹き付けることにより人工物を傷つけることなく歯の清掃を行っております。
タバコのヤニ、茶渋による着色、銀歯にも行っております。再治療のリスクを減らしたい、保険診療では取れない歯の隙間も綺麗にしたい方、お気軽にお問い合わせください。
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