義歯治療
2022年04月16日
義歯治療において設計と噛み合わせを大切にしています。
入れ歯は残っている歯の数、上下の顎の位置、欠損粘膜の硬さ大きさ、顎関節の動き、お顔の筋肉、などの複雑な状況が絡み合っています。
そこでそれらの問題を解決する為、術前の設計が重要になってきます。
その後、顎の動きと歯の位置が調和した適切な噛み合わせを与えなければ入れ歯の安定が得られません
設計に関しては術前のサベイイング、レントゲン読影を行ない、入れ歯が安定するよう残っている歯を最小限で調整します。
咬合に関しては、顎の運動を記録するゴシックアーチや運動に合わせた咬合紙の使用、完成した入れ歯を咬合器上で調整するリマウントなどを行なっています。
義歯治療は様々なアプローチの方法があり、患者さま一人一人に合わせた方法をご提案させていただきます。入れ歯が合わない方は当院に一度ご相談ください。
残っている歯が多い方はエステショットブライトをご提案させていただいています。
従来の大きな銀色の目立つバネではなく、歯肉と同じ色のバネになる為、非常に目立ちにくくする事ができます。
強度があり、長期間の使用で壊れたとしても修理が可能な点です。
裏側に金属フレームをつけることにより、よりお口の中で安定させ、噛める入れ歯ができます。
残っている歯が少ない方は白金加金ワイヤーをご提案させていただいています。
細い金色のワイヤーを歯茎に沿わせる為、非常に目立ちにくくなっています。
細く歯に負担をかけないので虫歯や歯周病のリスクが非常に少なく残っている歯の保護になります。
入れ歯は材料や設計次第で目立たなくできます。見た目がきになる方は当院に一度ご相談ください。
入れ歯の安定が悪い方には
①インプラントオーバーデンチャーがあります。
②入れ歯を2~4本のインプラントで支えるというものです。
③支えができた事で、よく噛める入れ歯が可能になります。
入れ歯を小さくできますので違和感を軽減する事ができます。
2~4本のインプラントで良いのでお口の中をインプラントで全て治すよりも費用を抑える事ができます。
取り外しができますので日々の清掃がしやすく、インプラントの歯周病であるインプラント周囲炎を起こすリスクが非常に低くなります。
入れ歯でもっと噛みたい、顎の骨が少なくて入れ歯で噛めないとお悩みの方は当院に一度ご相談ください。
歯の延命を考慮したマテリアルの選択
2022年04月15日
当院では歯の残っている量であったり、かみ合わせ等を考慮し、その方に一番良い方法をご提案しています。
アンレーを選択しています。クラウンにするよりも歯の温存ができる事が特徴となります。
emaxのようなガラス系セラミックはラバーダム防湿下にてセットしています。
クラウンよりも装着時間がかかります。歯が残っている方が繊細な処置が必要となります。
この写真の中にはジルコニア、コンポジットレジン、2系酸リチウムを歯の状況に応じて選択しています。
神経がある、ない、残っている歯の量により削る量であったり、噛み合わせであったり様々な事を考慮しマテリアルを選択します。
before
after
リスク 極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
各種治療費はこちらから
電話でのご予約は 03-6659-2934
ちゃんとした白い歯と、とりあえず白い歯
2022年04月14日
昔の保険でやった処置を健康的に治されたいと、ご来院されました。
樹脂や銀歯を除去していきます。特に保険の樹脂の下は銀歯より虫歯が大きいことが多いです。
ダイレクトボンディグによる歯の修復を行います。
ラバーダム防湿と顕微鏡の使用が最低限必要です。歯を延命させるための細かい手技を確実に行います。
神経がないため症状も出ず発見されなかった虫歯の除去と感染している根の中を消毒し、精密根管治療を行います。
その後、歯の土台を立てます。
これらの一連の流れもラバーダム防湿と顕微鏡の使用が最低限です。
顕微鏡を使用した感染除去と適切なマテリアルの選択による歯の剛性の回復がなされました。
before
after
4本の奥歯が白く改善しました。マテリアルは違えども全てラバーダム防湿を行い、治療が行われています。
現在の世界情勢による金属の高騰と合間って、保険の白い歯も色々解禁され、とりあえず、保険でも安易に歯を白くすることができる様になってきました。
『とりあえず保険で銀歯を白くしませんか?』という甘いセリフが2022年4月から様々なクリニックで呟かれる様になるでしょう。
今後は、適応症でないと分かっていても、銀歯なんか入れていたら客が来なくなるから、とりあえず保険で白い歯を入れるという流れでしょう。
しかし、金属材料と違い、有機材料や複合材料の使用はとても繊細に取り扱わなければいけません。虫歯の除去や歯への接着、根の治療において最も重要な、ちゃんとやると時間がかかるラバーダムや顕微鏡は今後も時間のかけられない保険の処置ではちゃんと使われる事はないでしょう。
また、保険の白い歯は、削る量は銀歯より遥かに多く、プラーク(細菌)は銀歯より付きやすい、知らない間に歯の神経が死んでいる、歯の摩滅は銀歯より早い、強度は弱い、歯が割れる原因になる、心ない安易なCADCAM冠やCADCAMインレーの処置は今後ますます、日本人の口の中を崩壊させていくと思われます。
上の写真は銀歯よりもぶかぶかな保険の白い被せものの縁から感染を起こし、歯茎の中のばい菌がたまり、根も感染し、抜歯になった歯になります。
今後、しばらくすると銀歯を入れてた時代より難症例(再治療が困難な症例、歯を残すのが困難な症例)が増えてくると予想されます。(現在、根の再治療において、金属コアより遥かに除去困難なファイバーコアが保険適応になって難儀な症例が増えたのが良い例です。また、保険のレジンの完全除去も大変困難であります。)
リスク 極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
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電話でのご予約は 03-6659-2934