破折ファイルの除去
2020年06月9日
過去に保険の処置にてラバーダム防湿を行わず、根の処置を行い、その際にファイル(神経を取る際の針)が破折しそのままになっており、感染源となっていました。このような場合は折れているファイルを除去する必要があります。このような治療は適切な治療時間と顕微鏡がなければできない治療法の一つになります。
ラバーダム、顕微鏡等を使用し適正な時間を確保された治療は自由診療となります。
各種治療費はこちらから
電話でのご予約は 03-6659-2934
菊川駅前歯科 Kobayashi dental office
東京都墨田区菊川2-6-14 1F
根の治療後のセラミック修復|東京/墨田区/江東区
2019年10月8日
他院にてセラミックを入れたら痛みが出たと来院されました。
セラミック治療は保険の銀歯と同じように削って同じように装着すると、今回のように特に虫歯が深く神経に近いようなケースは術後の症状が出やすくなります。
残念ながら歯の神経は死んでいたため根の中を消毒(根管治療)し、根管が太く通常の充填材料では再感染のリスクが高い為、、MTAセメントにて根管充填を行いました。
小さい穴を開けて、根の治療を行なっていますが、このままこの穴を塞ぐだけでは歯の強度が改善されず、根の破折が起こり抜歯が早期に起こる可能があるため、装着されているセラミックの除去と必要最小限のセラミック形成を行い型取りを行います。
多くの情報を正確に技工士に伝える為、一つの被せ物を作るにしても多くの資料や型が必要になります。
完成したセラミックの装着を行います
近年、強度が高くなってきたとは言え、セラミック材料は非常に繊細な材料です。形成デザインと接着ステップを厳密に行い、装着しなければ強度の低下や早期の脱離、神経の炎症等が起こります。
セラミックと歯の処理を行い装着が完了しました。
症状も消え、問題なく噛めていると喜んでいただけました。
治療内容 ・顕微鏡による根の治療とセラミックによる被せ物治療
リスク・極端に硬いもの等を噛むと欠けるリスクがあります。
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保険と自由診療における違いは材料の違いだけではありません。
2019年08月6日
患者さんのお悩みは虫歯と歯の根の中の感染でした。
保険と自由診療の違いを説明させていただき、自由診療での治療を選択されましたので精密根管治療、セラミック修復、ダイレクトボンディング を行いました。
術前にCT撮影を行い、根の中の構造を把握します。
ラバーダム防湿、バイオセラミックシーラーを使用し根の中を詰めることで再感染を防ぎます。
時間をかけ根の中に消毒液を行き渡らせ、細菌を死滅させます。
ラバーダム防湿を行い虫歯の治療とコアを立てることで細菌感染を防ぎます。
正確な型取りを行うため仮歯にて歯肉を整えます。外した時に出血の無い仮歯は非常に精度が求められます。
正確な型取りにより、被せ物と歯の隙間から細菌が入るのを防ぎます。
イレギュラーな噛み合わせにはフェイスボートランスファーを行い、技工士に噛み合わせの正確な情報を送ります。
歯の表面性状、内部構造、色の情報を技工士に送ります。
堅牢で精密な咬合器に装着され、ジロフォーム という精密な模型製作によって口の中での調整がほぼ無い被せ物を製作します。
ラバーダム防湿を行い、接着することにより細菌感染を防ぎます。
一本の歯の治療にかける時間、術前検査の精度、工程の数と手間、術式、材料コストこれらが全て違います。このような治療は一回の治療時間が1時間〜2時間以上となり、もちろん全ての工程にマイクロスコープが使われます。その為、1日4人〜5人の治療が限度となります。
1日20人~30人以上を相手にする保険の処置とは別の次元であり、保険の処置は果たして治療と言えるのかと疑問すら感じます。
しかし、そこまでの手間と時間、コストをかけたにも関わらず、歯科治療は無くなった組織を人工物に置き換える治療のため、一生壊れない車が無いように、一生もつとは保証できません。
歯科治療は10年一区切りと言われています。10年後、20年後も問題なく過ごされる方も多くいる一方で、噛み合わせや歯の清掃状態等で残念ながら再治療が必要になる方がいらっしゃいます。
しかし、細菌感染に対して考慮されいる自由診療を行なった歯に何かトラブルがあった場合は、再治療が殆どの場合可能で、自分の歯を残せる可能性は非常に高いということは保証できます。
一方、保険の処置を行なった歯は例え白色でも銀色でも細菌感染の温床になりやすく、10年の間に再感染と切削を何度も繰り返し、最後には短い歯の根だけが残り抜歯、そのあとに入れ歯かインプラントという選択を迫られます。そして、インプラントや入れ歯を入れて終わりではなく、天然の歯とは違い、インプラントや入れ歯は生体にとっては異物であり、天然の歯のようには機能せず、壊れたり、体から排出されたりと問題が起こりやすくなります。
保険と自由診療には、以上のような違いがあり、選択される方法によって、その歯の残りの寿命は大きく変わる為、治療介入を行う際には必ず保険処置と自由診療の違いのご説明を当院では行なっています。
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