再感染の予防
2020年02月10日
昔に行なった、銀歯のやりかえのご相談にて来院されました。
今回のような再治療は慎重に行わなければ、抜歯に近づいてしまいます。
この様な場合ラバーダム防湿という方法が非常に役立ちます。ゴムのシートを貼り、お口の中から歯のみを隔離して虫歯治療を行います。そうする事で、虫歯菌の再感染要因を排除し、またマイクロスコープの威力を最大限に発揮し虫歯に集中して除去する事が可能になります。この様な方法は手間と時間がかかり、少なくとも保険診療ではまず行われない方法です。
銀歯を外すと、歯の亀裂や虫歯が見られました。ラバーダム防湿を行い、虫歯や亀裂を取っていきます。この段階でラバーダム防湿を行う事で虫歯の再感染や取り残しを防ぎます。
型取りを行いラバーダム防湿下にてセラミックを装着します。
奥の歯には金修復を希望されましたので、ゴールドを装着しています。
手前の歯の銀歯と古い保険の詰め物は、ダイレクトボンディングにて修復を行いました。
before
after
リスク 極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
各種治療費はこちらから
電話でのご予約は 03-6659-2934
セラミックによる見た目の改善|東京/墨田区/江東区
2019年12月22日
前歯の見た目を改善したいという、ご相談で来院されました。
そこでセラミックによる前歯の見た目の改善をご提案させていただきました。
当院では術前にドクターがワックスアップ(型取りを行なった石膏模型上でのシュミレーション)を行い診断を行います。多くはこの工程を行わなかったり、行なったとしても技工士に丸投げしてしまうクリニックが大半です。
しかし、施術をするドクターが自らワックスアップを行い、治療のシュミレーションを行うことで、最小限の切削量や効率の良い治療の順番など多くの情報を得た状態で施術が可能になり、術中のトラブルや患者様の負担を最小限にすることが可能になります。
歯を全く削らずに、仮歯に置き換えます。そのため、ゴールが患者さんが想像したものと違った場合はそのまま外して元に戻すことが可能です。
この仮歯の状態で、しばらく生活を行なっていただき、発音や食事、見た目の問題がクリアできたら、最終的なものへ移行します。
仮歯の大きさから逆算して、削る量が決まります。殆ど天然の歯が露出せずに済みました。
殆ど、歯を削らないため非常に薄く繊細なセラミックになります。このようなセラミックは時間をかけ慎重に装着しなければ割れてしまいます。
今回のように薄いセラミックを歯に強固につける方法は手間と時間がかかりますが、歯の切削量が少なくてすみ、被せ物が取れる事も少ない方法になります。
当院では不用意に神経を取ったり、不用意な歯の削除、抜歯が伴う場合はセラミックによる見た目の改善(俗に言うセラミック矯正)に関しては否定的ですが、矯正を併用し歯の削除量を最小限に抑えられる場合や、今回のケースのように歯の削除量も少なく、見た目だけでなく、発音や食事のしやすさの面でも改善がみられるような、セラミック治療矯正は非常に有効な治療法となります。
このような審美改善をやるかやらないかの判断として重要なのは、得られるメリットに対してのコスト(時間、費用、歯の切削など)が適性かどうかを判断しての治療介入となります。
before
after
前歯の見た目の改善ができました。あとはメンテナンスにて長期に使用できるようサポートを行います。
リスク・極端に硬いもの等を噛むと欠けるリスクがあります。
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MI治療|東京/墨田区/江東区
2019年11月11日
近年の歯科治療の考え方としてMI(Minimal Intervention)という治療方針があります。なるべく削る範囲や治療介入を最小に抑えるという考え方です。
ダイレクトボンディング がその代表的な治療になりますが、全ての状況に対応できる訳ではありません。
やはり、虫歯の状況次第では型取りを行い、修復物を製作する必要があります。しかし、その場合でもMIと長期的な予後を考慮する必要があります。
必要最小限のセラミック修復を行います。
このような小さいセラミックは接着力のみで維持されるため、大きな被せ物を行うよりも時間と手間がかかる場合があります。
一つ一つのステップを確実に行う事で、最小の介入にて治療を行えたため、大部分の歯質を残すことができました。
ご自身の歯の部分を残すことで再治療のリスクを下げる事が可能になります。
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リスク 極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
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