【そのナイトガード、本当に意味がありますか?】

中心位で作らないマウスピースは“歯を壊す装置”になる可能性があります
「ナイトガードを作ったのに、顎が痛くなった」
「マウスピースをしているのに歯が割れた」
こういった相談は、決して少なくありません。
なぜこのようなことが起きるのか。
結論から言います。
原因は“噛み合わせを無視して作られている”からです。
■ ナイトガードはただのプラスチックではありません
多くの患者さんが誤解していますが、ナイトガードは単なる「歯ぎしり防止のカバー」ではありません。
本来は
噛み合わせをコントロールする極めて精密な装置です。
そしてその基準となるのが
**「中心位(セントリックリレーション)」**です。
■ 中心位とは何か?
中心位とは、簡単に言うと
顎関節が最も安定した位置
です。
筋肉や癖に影響されない、
**骨格的に正しい“基準位置”**になります。
ここを無視してナイトガードを作るとどうなるか。
■ 中心位で作らないナイトガードの恐ろしさ
・一部の歯にだけ強い力がかかる
・噛み合わせがズレていく
・顎関節に負担がかかる
・歯が割れる、欠ける
・詰め物・被せ物が壊れる
つまり、
ナイトガードをしているのに、むしろ悪化する
という現象が起きます。
これは決して珍しいことではありません。
■ 保険のマウスピースが抱える“構造的な問題”
ここが非常に重要です。
現在、日本の保険診療で作られるナイトガードは
「とりあえず歯型を取って作るだけ」
という設計になっています。
・中心位の記録を取らない
・咬合器を使わない
・顎の動きを再現しない
・その場で削って調整
つまり
“噛み合わせを診断していない”状態で作られている
のです。
■ それは医療ではなく「既製品に近いもの」
厳しい言い方をします。
このレベルのナイトガードは
「誰にでも同じものを当てはめている」
のと変わりません。
本来、噛み合わせは
・骨格
・筋肉
・歯の接触
・顎関節の位置
すべてを考慮しなければいけません。
それを無視して作られた装置が、
本当に身体にとって安全でしょうか?
■ なぜ“害”になるのか
適当に作られたナイトガードは
力の逃げ道を作るどころか、力を集中させます。
結果として
・特定の歯だけが削れる
・噛み合わせが崩壊する
・顎関節症が悪化する
これは実際に臨床で頻繁に見られます。
つまり
「やらない方がマシ」なケースすら存在する
ということです。
■ 正しいナイトガードはここまでやる
本当に意味のあるナイトガードは
・中心位の採得
・フェイスボウトランスファー
・咬合器による再現
・精密な咬合調整
を行い
**“全体で均等に力を受ける設計”**にします。
これにより初めて
・歯の破折予防
・詰め物の長期安定
・顎関節の保護
が実現できます。
■ 「とりあえず作る」は危険です
ナイトガードは
“やれば安心”な治療ではありません。
むしろ
作り方を間違えると確実に悪影響が出る装置です。
■ 菊川駅前歯科の考え方
当院では
「とりあえず作るナイトガード」は一切行いません。
なぜならそれは
患者さんの歯を守るどころか壊す可能性があるからです。
当院では
・精密検査
・中心位の診断
・咬合設計
を行い、
“歯を守るための装置”としてナイトガードを製作します。
■ 最後に
もしあなたが
・ナイトガードをしているのに不調がある
・噛み合わせに違和感がある
・歯が割れた経験がある
のであれば
それは装置ではなく
“設計”の問題かもしれません。