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2026.02.05

きちんと噛める義歯を作るために欠かせない「リマウント法」という調整

「入れ歯が当たって痛い」
「噛むとズレる」
「食事をすると疲れる」

こうした不満を抱えながら、「入れ歯ってこんなものだよね」と諦めている方は少なくありません。
しかし、それは義歯の限界ではなく、調整方法の問題であることがほとんどです。

その“噛めるか・噛めないか”を分ける重要な工程が、リマウント法による義歯調整です。


リマウント法とは何か?

リマウント法とは、完成した義歯をもう一度模型に戻し、咬合器(噛み合わせを再現する装置)上で精密に噛み合わせを調整する方法です。

口の中での調整だけでは、

  • 唾液
  • 舌の動き
  • 患者さんの無意識な顎の逃げ

といった要素が入り、本当に正しい噛み合わせは見えません

リマウント法ではこれらのノイズをすべて排除し、
純粋に「噛み合わせのズレ」だけを客観的に修正することができます。

結果として、

  • 均等に噛める
  • 痛みが出にくい
  • 義歯が安定する
  • 顎や筋肉が疲れにくい

「入れ歯なのに噛める」という状態に近づきます。


なぜ保険の義歯ではリマウント法ができないのか

理由はシンプルです。

時間とコストがまったく合わないからです。

リマウント法を行うには、

  • 正確な噛み合わせの記録
  • 模型の再装着
  • 咬合器上での細かな調整
  • 必要に応じた再調整

と、チェアタイムも技工士の作業時間も大幅に増えます

しかし保険診療では、

  • 決められた低い点数
  • 限られた診療時間
  • 工程を増やしても評価されない制度

という現実があります。

そのため保険の義歯はどうしても
「お口の中で削って、当たりを取って終わり」
という場当たり的な調整になりやすいのです。


「噛めない入れ歯」は年齢のせいではありません

リマウント法で調整された義歯は、

  • 噛み合わせの力が分散され
  • 特定の場所だけが痛くなることがなく
  • 長時間使ってもズレにくい

つまり、設計と調整をきちんとすれば、入れ歯は噛めます

「年だから仕方ない」
「入れ歯だから無理」

そう言われてきた方ほど、本当は一度、正しい工程で作られた義歯を体験してほしいと思っています。


噛める義歯には、噛める理由があります

リマウント法は派手な治療ではありません。
ですが、噛める義歯を作るための“最後の仕上げ”であり、最も重要な工程です。

当院では、
「入れ歯は噛めないもの」
という常識を前提にしません。

きちんと噛める義歯を目指すなら、工程を省かないこと。
その答えのひとつが、リマウント法なのです。

2026.02.05

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