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見た目だけではない。歯の健康を守るための精密セラミック治療

「セラミック=見た目をきれいにするための治療」
そう思っている方が多いのではないでしょうか。

確かに、セラミックは白くて美しく、天然歯のような透明感があります。
金属のように黒ずんだり、歯ぐきが変色したりしない点も魅力です。
しかし、当院がセラミック治療で本当に大切にしているのは、**“見た目ではなく、歯の健康”**です。

なぜなら、どんなにきれいなセラミックを入れても、
噛み合わせや適合精度が悪ければ、歯の寿命を大きく縮めてしまうからです。
私たちが行うセラミック治療は、見た目の美しさはもちろん、
噛み合わせ・精度・歯の保存を最優先に考えています。


① セラミックは「白い被せ物」ではなく「医療精密技術」

セラミックという素材は、ただの「白い歯」ではありません。
精密に設計し、正確に装着してこそ、その真価を発揮します。

もし精度が低ければ、被せ物と歯の間にわずかな隙間が生まれ、
そこに細菌が入り込み、数年後には虫歯や歯周病の再発が起こります。

保険治療のレジンやCAD/CAM冠では、この“適合精度”に限界があります。
一方、当院で扱うセラミックは、**マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)**を使用して
1本1本を精密に仕上げ、肉眼では確認できないレベルの調整を行います。

この「わずかな精度の差」が、5年後、10年後の歯の健康を決定づけます。


② 「噛み合わせ」を無視したセラミックは、必ずトラブルを起こす

歯は単体で存在しているわけではなく、上下・左右の歯、顎関節、筋肉と
すべてが連動して動いています。

そのため、見た目だけで形や高さを決めてしまうと、
噛んだときに一部の歯だけに力が集中し、
「欠けた」「しみる」「顎が疲れる」「肩がこる」といった不調を引き起こします。

当院では、セラミックを製作する際に、
必ず咬合器(こうごうき)という装置を使って、
患者さまの噛み合わせの動きを再現します。
ただ単に「合っていればいい」ではなく、
**「力が正しく分散される噛み合わせ」**を設計します。

咬合バランスを無視したセラミックは、
最初は問題なくても、数か月後にトラブルを起こすことが多いのです。
歯が割れたり、詰め物が外れたりするのは、
噛み合わせの調整が十分でない証拠です。


③ 「仮歯の時間」こそ、治療の質を左右する

保険診療では、仮歯の期間は短く、
「次の予約で本番の被せ物を入れましょう」となることが多いです。

しかし当院では、仮歯の段階こそ最も重要だと考えています。
仮歯を入れて数日生活していただき、
・噛みやすいか
・話しやすいか
・頬や舌に違和感がないか
を細かく確認していきます。

もし問題があればその段階で微調整を行い、
最終的に本番のセラミックに反映させます。

このステップを飛ばすと、
「入れた直後はよかったのに、だんだん違和感が出てきた」
ということが起こります。

精密な治療ほど、仮歯のチェックに時間をかけるのです。


④ 顕微鏡下で行う精密形成と接着

セラミック治療は、歯を削って形を整え、
その上に人工の被せ物を装着する治療です。

この「削り方」と「接着の仕方」にこそ、
医療としての技術差が表れます。

顕微鏡を使うことで、
・どこまで削れば安全か
・削る境界が歯肉とどう接しているか
・段差が生まれていないか
を0.1mm単位で確認できます。

また、セラミックを歯に装着する際も、
接着剤を塗布する範囲、余剰セメントの除去、光照射の方向まで
すべて顕微鏡下で管理します。

これにより、装着直後からピタッと適合し、
経年的にも浮き上がることがありません。


⑤ 「見た目の美しさ」は“結果”としてついてくる

私たちが目指しているのは、
健康的で、自然な美しさです。

精度と噛み合わせを追求し、歯ぐきとの調和を大切にしていくと、
自然と美しいラインや艶が生まれます。

歯ぐきとの境目に段差がなく、
光がスッと通り抜けるような透明感を再現できるのは、
正しい設計と丁寧な仕上げがあるからこそです。

「見た目を良くしたい」という入り口で来院された方も、
治療を進めていくうちに「噛みやすくなった」「口を開けて笑えるようになった」
と実感されます。

セラミック治療とは、機能を取り戻しながら、美しさが自然に整う治療なのです。


⑥ 精度が高いセラミックは、歯ぐきにも優しい

適合の悪い被せ物は、歯と歯ぐきの間に段差ができ、
そこにプラークが溜まりやすくなります。

それが歯ぐきの炎症を引き起こし、
出血・腫れ・口臭の原因になります。

一方で、顕微鏡レベルで適合させたセラミックは、
歯肉との境界が滑らかで汚れがつきにくく、
歯ぐきが引き締まり、自然なピンク色に戻っていきます。

セラミックの精度は、見た目だけでなく、
歯周組織の健康に直結するのです。


⑦ セラミック治療の「寿命」を決めるのは、技術とメンテナンス

「セラミックは高いけど、長持ちしますか?」
という質問をよくいただきます。

答えは、“正しく作られ、きちんとメンテナンスされれば10年以上安定して使えます”

しかし、適合が悪かったり、噛み合わせがずれていたりすると、
どんなに高価なセラミックでも早期にトラブルを起こします。

セラミック自体が悪くなるのではなく、
「それを支える土台の歯」や「周囲の組織」がダメージを受けるのです。

だからこそ、当院では治療後の定期的な咬合チェックと
プロフェッショナルクリーニングを徹底しています。

正しく維持管理していけば、
セラミックは“歯を守る鎧”として機能し続けます。


⑧ セラミック治療で「人生が変わる」瞬間

歯の見た目や噛み合わせの違和感が原因で、
人前で笑えなかったり、食事を楽しめなかったりする方は少なくありません。

セラミック治療によって、自然な笑顔を取り戻したとき、
多くの患者さまが「自信がついた」「人生が変わった」と話されます。

それは、単なる審美の回復ではなく、
機能と健康が整った結果としての美しさだからです。

セラミック治療は、歯だけでなく、
その人の表情や生き方まで変えていく可能性を持っています。


⑨ 当院のセラミック治療が選ばれる理由

  1. 顕微鏡を用いた精密治療
     → 肉眼の20倍で確認し、微細な段差も逃さない。
  2. 咬合器による正確な噛み合わせ分析
     → 顎関節・筋肉の動きまで考慮。
  3. 仮歯で徹底的に検証
     → 患者様と一緒に「理想の形」をつくりあげる。
  4. セラミック専門技工士との連携
     → 技術力の高い歯科技工士がオーダーメイドで製作。
  5. 治療後の長期フォロー
     → メンテナンスと咬合チェックを定期的に実施。

こうした一つひとつの工程を丁寧に行うことが、
「長持ちする美しい歯」を生み出す秘訣です。


⑩ まとめ ― 見た目よりも、「歯の未来」を見据えて

セラミック治療は、
「見た目を整えるための贅沢な治療」ではなく、
「歯を守るための精密医療」です。

どんなに見た目がきれいでも、
噛み合わせが狂っていれば歯は長持ちしません。

反対に、機能と精度を突き詰めて作られたセラミックは、
歯ぐきが健康になり、噛みやすく、美しさが自然に生まれます。

私たちは、流行や価格競争に流されることなく、
「歯を長く守るための本物の治療」を提供することを使命としています。

あなたの歯を、10年先も健康に、そして美しく保つために。
それが、私たちのセラミック治療に込めた想いです。

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