自費の治療であっても
2020年09月16日
昔行った、ゴールドの歯がしみるといらっしゃいました。
歯のひび割れを伝って内部で虫歯ができていました。前医の虫歯の取り残しではなく、噛み合わせであったり、硬いものを好む生活、普段のセルフケアなどが原因で起こっている様な虫歯でした。
前回も自費にて治療を行なっていたため、大ごとにならずに早い段階で、治療が出来たため神経をとったりせずに最小限の治療介入が可能でした。これがもし、保険の樹脂や銀歯ですと、接着不良や虫歯の取り残しで症状が出ていた場合は、歯が殆ど喪失しもっと大ごとになっていたでしょう。
これで歯の修理は完了しました。一見元の歯に戻った様には見えますが、歯の硬組織が再生した訳ではありません、今後は適切なメンテナンスとセルフケアにて長期に歯を維持することが最終目標となります。
セラミックやゴールドで治したからと言ってオートマチックに再び虫歯にならない事はありません。
自由診療でラバーダムや顕微鏡を使い虫歯の再感染の起こりにくさ、材料によりプラークのつきにくさや歯の強度の回復、寿命に関しては保険診療より圧倒的に優位ではありますが、歯を磨かなくて良い訳ではありません。
そもそも、セルフケアが原因で虫歯になった場合はセルフケアの改善と維持が非常に重要になってきます。原因を変えなければ何も変わりません。
当院は原因からアプローチした上で、精密に歯の修理を行うクリニックです。
リスク 極端に硬いものを噛むと取れたり、かける可能性があります。
当院はラバーダム、顕微鏡等を使用し適正な時間を確保し治療を行う自由診療を専門医に行うクリニックです。
各種治療費はこちらから
電話でのご予約は 03-6659-2934
菊川駅前歯科 Kobayashi dental office
東京都墨田区菊川2-6-14 1F
歯を長く持たせる治療
2020年09月1日
銀歯の穴を気にされて来院されました。幸いにも痛み等はありませんでしたが、銀歯の中は非常に深く大きな虫歯でした。
虫歯を除去すると虫歯が深く、生きている歯の神経が見えてきました。
しかし、安易に神経を取ってしまうと、神経を取った時点で歯の中の細胞の代謝や再生がこの後の人生で起こらなくなり、その歯の寿命は大きく縮んでしまいます。
そこで、ラバーダム防湿を行い、手術用顕微鏡下にてMTAセメントを用い神経の露出部を封鎖します。こうすることで歯の神経を残した状態で歯の修復が可能になります。
歯の根元は大部分残した状態で歯の形を整えます。
今回は歯の根元が残っていたため、クラウンではなく、テーブルトップアンレーにて対応が可能でした。
銀歯や保険の白い冠、格安セラミックに代表される治療効率のために何でも大きく削って大きくかぶせるクラウンを回避することで、通常の被せ物治療より非常に繊細なセラミック修復となるため手間と時間はかかりますが、今後何かこの歯にトラブルが起きても歯質が多く残っているため対応が容易になります。
何も根拠もなくとりあえず残っている部分を残して作られたインレーや、歯の根元まで大きく削るクラウンになったものに関しては次に何かトラブルが起きた際、再治療というのが困難な場合多く、抜歯になってしまうケースが多くあります。特に保険の白い歯は強度を担保するため銀歯より多く削る必要があり、処置の直後は特に問題がなくとも、再感染がしやすく、何か問題が起きた時に銀歯より更にたちが悪い事が多いように感じます。
患者さんにはこれらの違いが伝わりにくく、容易な理解が得られない上に、術式の手間と時間がクラウンよりかかるため、歯質が残っており適応症にも関わらず、根元まで大きく削ってクラウンにしてしまうクリニックの方が大多数です。特に適正価格から逸脱した安いセラミック修復はその傾向が特にあります。
治療費が適正価格というのは治療に対して適正な時間が確保されているという事です。
極端に安い治療費では適正な時間が確保されていないと考えた方が良いかと思います。
リスク 極端に硬いもの噛むと修復物がかける、外れる可能性があります。
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ダイレクトボンディング とセラミック修復による虫歯治療
2020年06月23日
一見、穴が空いておらず虫歯がないように見えますが歯と歯の間からの虫歯が多くありました。
このタイプの虫歯は、唾液の質や硬いものを好む食生活、歯ぎしり、砂糖の高頻度の摂取や毎日のフロス、歯間ブラシの不使用等が要因となり起こります。
非常に深く大き深刻な大きさの虫歯になっていました。
奥の虫歯が非常に大きく神経が見えてきました。歯の根には神経と血管が通っており、細菌によって血管も損傷し出血もしています。
保険の虫歯処置ですとラバーダム防湿を行なっていない為、感染が起き、神経を取ることになりますが、ラバーダム防湿を行なった上での虫歯治療なのでそのままMTAセメントを用いて歯の神経を残す治療を行うことが可能です。
その後、ダイレクトボンディング にて歯の修復を行いました。
手前は広範囲に保険の樹脂が詰まっている箇所の虫歯になります。保険の樹脂による処置は安く白く仕上がるめ、患者さんウケもよく、コストが銀歯よりかからない為、適応範囲を増やす歯科医師が増え、多少大きな虫歯でも銀歯ではなく安価で白い歯を入れる事が多くなってきた近年ですが、保険処置である以上、本質は変わらず再虫歯のリスクは非常に高いものとなっています。むしろ、基本的に保険のレジン処置はラバーダム防湿や顕微鏡を用いずに行われるため虫歯の取り残しや接着不良により経年的に再虫歯のリスクが高くなり、また殆どが中途半端にくっついているため、気付いた時には歯の大部分が失われている事が大半です。それであれば状況にもよりますが、同じ保険であれば多少虫歯になったら取れてくれる可能性のある銀歯の方がまだマシとも思えます。
殆ど、虫歯で天然歯が残らなかったため、土台を立てクラウンにて対応しました。
適材適所のマテリアル選択にて歯の修復を行いました。
リスク 極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
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自然な前歯を作るために
2020年06月1日
左上の前歯の見た目の改善のご相談でした。
ホワイトニングにより天然歯の色味を改善しましたが、左上の前歯に関しては骨との癒着による位置異常や歯の神経が死んでおり、色味と見た目の改善が困難であったためセラミック修復にて対応を行いました。
今回のような一本だけの前歯部セラミック修復は多数歯の場合と比べ技工士との密な連携がより一層必要になります。
一本の歯を作るためだけに様々な資料を採取します。
歯の色
歯の内部構造
歯の土台と内部構造
下の歯の色と内部構造の記録
表面性状の評価
歯の蛍光性の評価
これらの資料を様々な方向から採集し、それをもとに技工士が歯を製作していきます、気の遠くなるような様々なステップ、沢山の模型を使用し一本の歯を製作していきます。
通常の石膏模型では歯の表面の再現性が低いので、歯のテクスチャーを再現した特殊な模型を製作します
色合わせのためにワックス模型を製作します
出来上がった、歯を試適し特殊な撮影や画像処理を行い評価を行なっていきます。
歯並びの都合上、左右対称とはなりませんが、お口の中全体を見た時の現状の色や歯並びに調和した一本の自然感のある歯が完成となりました。
before
after
リスク 通常のお食事は問題ありませんが、極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
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歯髄温存療法|東京/墨田区/江東区
2020年03月23日
奥歯の詰め物取れてきたと来院されました。
セラミックでの修復を希望されましたので、まずはラバーダム防湿を行い虫歯除去を行います。
虫歯を除去したところ、大きく神経が露出してきました。
露出部をMTAセメントにて封鎖することにより、歯の神経を温存した状態で歯を機能させる事ができます。
残っている歯の厚みが薄いため、クラウンを選択しました。
リスク 極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
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再感染の予防
2020年02月10日
昔に行なった、銀歯のやりかえのご相談にて来院されました。
今回のような再治療は慎重に行わなければ、抜歯に近づいてしまいます。
この様な場合ラバーダム防湿という方法が非常に役立ちます。ゴムのシートを貼り、お口の中から歯のみを隔離して虫歯治療を行います。そうする事で、虫歯菌の再感染要因を排除し、またマイクロスコープの威力を最大限に発揮し虫歯に集中して除去する事が可能になります。この様な方法は手間と時間がかかり、少なくとも保険診療ではまず行われない方法です。
銀歯を外すと、歯の亀裂や虫歯が見られました。ラバーダム防湿を行い、虫歯や亀裂を取っていきます。この段階でラバーダム防湿を行う事で虫歯の再感染や取り残しを防ぎます。
型取りを行いラバーダム防湿下にてセラミックを装着します。
奥の歯には金修復を希望されましたので、ゴールドを装着しています。
手前の歯の銀歯と古い保険の詰め物は、ダイレクトボンディングにて修復を行いました。
before
after
リスク 極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
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セラミックによる見た目の改善|東京/墨田区/江東区
2019年12月22日
前歯の見た目を改善したいという、ご相談で来院されました。
そこでセラミックによる前歯の見た目の改善をご提案させていただきました。
当院では術前にドクターがワックスアップ(型取りを行なった石膏模型上でのシュミレーション)を行い診断を行います。多くはこの工程を行わなかったり、行なったとしても技工士に丸投げしてしまうクリニックが大半です。
しかし、施術をするドクターが自らワックスアップを行い、治療のシュミレーションを行うことで、最小限の切削量や効率の良い治療の順番など多くの情報を得た状態で施術が可能になり、術中のトラブルや患者様の負担を最小限にすることが可能になります。
歯を全く削らずに、仮歯に置き換えます。そのため、ゴールが患者さんが想像したものと違った場合はそのまま外して元に戻すことが可能です。
この仮歯の状態で、しばらく生活を行なっていただき、発音や食事、見た目の問題がクリアできたら、最終的なものへ移行します。
仮歯の大きさから逆算して、削る量が決まります。殆ど天然の歯が露出せずに済みました。
殆ど、歯を削らないため非常に薄く繊細なセラミックになります。このようなセラミックは時間をかけ慎重に装着しなければ割れてしまいます。
今回のように薄いセラミックを歯に強固につける方法は手間と時間がかかりますが、歯の切削量が少なくてすみ、被せ物が取れる事も少ない方法になります。
当院では不用意に神経を取ったり、不用意な歯の削除、抜歯が伴う場合はセラミックによる見た目の改善(俗に言うセラミック矯正)に関しては否定的ですが、矯正を併用し歯の削除量を最小限に抑えられる場合や、今回のケースのように歯の削除量も少なく、見た目だけでなく、発音や食事のしやすさの面でも改善がみられるような、セラミック治療矯正は非常に有効な治療法となります。
このような審美改善をやるかやらないかの判断として重要なのは、得られるメリットに対してのコスト(時間、費用、歯の切削など)が適性かどうかを判断しての治療介入となります。
before
after
前歯の見た目の改善ができました。あとはメンテナンスにて長期に使用できるようサポートを行います。
リスク・極端に硬いもの等を噛むと欠けるリスクがあります。
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MI治療|東京/墨田区/江東区
2019年11月11日
近年の歯科治療の考え方としてMI(Minimal Intervention)という治療方針があります。なるべく削る範囲や治療介入を最小に抑えるという考え方です。
ダイレクトボンディング がその代表的な治療になりますが、全ての状況に対応できる訳ではありません。
やはり、虫歯の状況次第では型取りを行い、修復物を製作する必要があります。しかし、その場合でもMIと長期的な予後を考慮する必要があります。
必要最小限のセラミック修復を行います。
このような小さいセラミックは接着力のみで維持されるため、大きな被せ物を行うよりも時間と手間がかかる場合があります。
一つ一つのステップを確実に行う事で、最小の介入にて治療を行えたため、大部分の歯質を残すことができました。
ご自身の歯の部分を残すことで再治療のリスクを下げる事が可能になります。
before
after
リスク 極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
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インダイレクト とダイレクトボンディング|東京/墨田区/江東区
2019年11月4日
銀歯の中の虫歯はレントゲン上での判別にも2次元上での判別のため限界があり、相当大きくならないと見つけるのが困難です。
定期的に歯科検診を行なっていても、保険という再感染リスクが高い処置を行なっている以上、虫歯が見つかることが多々あります。
今回は偶々、銀歯が取れて虫歯が見つかった為、治療となりました。
一見何事もないような状態でも、実際に開けてみると大きく虫歯になっていることが殆どです。
歯が多く残っている場合はダイレクトボンディングにて直接修復を行います。
虫歯が深い、残っている歯が少ない場合は型取りを行い間接修復を行います。
before
after
リスク:極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
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根の治療後のセラミック修復|東京/墨田区/江東区
2019年10月8日
他院にてセラミックを入れたら痛みが出たと来院されました。
セラミック治療は保険の銀歯と同じように削って同じように装着すると、今回のように特に虫歯が深く神経に近いようなケースは術後の症状が出やすくなります。
残念ながら歯の神経は死んでいたため根の中を消毒(根管治療)し、根管が太く通常の充填材料では再感染のリスクが高い為、、MTAセメントにて根管充填を行いました。
小さい穴を開けて、根の治療を行なっていますが、このままこの穴を塞ぐだけでは歯の強度が改善されず、根の破折が起こり抜歯が早期に起こる可能があるため、装着されているセラミックの除去と必要最小限のセラミック形成を行い型取りを行います。
多くの情報を正確に技工士に伝える為、一つの被せ物を作るにしても多くの資料や型が必要になります。
完成したセラミックの装着を行います
近年、強度が高くなってきたとは言え、セラミック材料は非常に繊細な材料です。形成デザインと接着ステップを厳密に行い、装着しなければ強度の低下や早期の脱離、神経の炎症等が起こります。
セラミックと歯の処理を行い装着が完了しました。
症状も消え、問題なく噛めていると喜んでいただけました。
治療内容 ・顕微鏡による根の治療とセラミックによる被せ物治療
リスク・極端に硬いもの等を噛むと欠けるリスクがあります。
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