インダイレクト とダイレクトボンディング|東京/墨田区/江東区
2019年11月4日
銀歯の中の虫歯はレントゲン上での判別にも2次元上での判別のため限界があり、相当大きくならないと見つけるのが困難です。
定期的に歯科検診を行なっていても、保険という再感染リスクが高い処置を行なっている以上、虫歯が見つかることが多々あります。
今回は偶々、銀歯が取れて虫歯が見つかった為、治療となりました。
一見何事もないような状態でも、実際に開けてみると大きく虫歯になっていることが殆どです。
歯が多く残っている場合はダイレクトボンディングにて直接修復を行います。
虫歯が深い、残っている歯が少ない場合は型取りを行い間接修復を行います。
before
after
リスク:極端に硬いものを噛むとかける可能性があります。
各種治療費はこちらから
電話でのご予約は 03-6659-2934
根の治療後のセラミック修復|東京/墨田区/江東区
2019年10月8日
他院にてセラミックを入れたら痛みが出たと来院されました。
セラミック治療は保険の銀歯と同じように削って同じように装着すると、今回のように特に虫歯が深く神経に近いようなケースは術後の症状が出やすくなります。
残念ながら歯の神経は死んでいたため根の中を消毒(根管治療)し、根管が太く通常の充填材料では再感染のリスクが高い為、、MTAセメントにて根管充填を行いました。
小さい穴を開けて、根の治療を行なっていますが、このままこの穴を塞ぐだけでは歯の強度が改善されず、根の破折が起こり抜歯が早期に起こる可能があるため、装着されているセラミックの除去と必要最小限のセラミック形成を行い型取りを行います。
多くの情報を正確に技工士に伝える為、一つの被せ物を作るにしても多くの資料や型が必要になります。
完成したセラミックの装着を行います
近年、強度が高くなってきたとは言え、セラミック材料は非常に繊細な材料です。形成デザインと接着ステップを厳密に行い、装着しなければ強度の低下や早期の脱離、神経の炎症等が起こります。
セラミックと歯の処理を行い装着が完了しました。
症状も消え、問題なく噛めていると喜んでいただけました。
治療内容 ・顕微鏡による根の治療とセラミックによる被せ物治療
リスク・極端に硬いもの等を噛むと欠けるリスクがあります。
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製作過程における保険の被せ物と、自由診療の被せ物の違い
2019年09月24日
保険の被せものと自由診療の被せ物の違いにおいて銀歯、CAD/CAM冠、セラミック、ゴールドなどの材料の違いは些細な事です。
それよりも重要になってくるのは虫歯除去、型取り、製作における工程とそれにかける時間とコストの違いにあります。
今回は製作工程での違いをご紹介します。非常に専門的で理解しづらい部分ではありますがご容赦下さい。
まず、保険の型取りは水と粉を混ぜたもので型取りを行います。型取りを行なった直後から水が分離するため、直ちに石膏を注がなければ変形する材料になります。また、その分離した水分を石膏が吸収し模型の精度も下がります。そして、強度も弱くこの型取り材からは1つの製作用模型しか作る事ができません。
一方、自由診療の型取り材はシリコンと呼ばれるゴム材料になります。数日保管しても劣化もなく、石膏模型が変形することもなく、強度も有るため複数の製作用模型を作る事ができます。
また、型をとるトレーも個人に合わせ作られたオーダーメイドのトレーになります。
その後、型取りから石膏に置き換わった模型を製作し、歯の製作には分割模型法と呼ばれる方法にて製作されるのが一般的です。歯の模型にネジを刺してプレートにて固定し抜き差ししながら歯を作って行きます。
このプレートにも違いがあります。保険診療では既成の型から石膏で作られたものを使用します。そのため、安価に出来ますが非常に変形がしやすく、位置ズレも起こりやすくなります。
自由診療では精密で堅牢なジロフォーム システムを使用し変形や位置ズレのない製作用模型を製作します。
ジロフォーム について詳しく見る
その後、歯を製作して行きます。
保健診療では1つの模型で製作を行い、トリミングなどの作業工程を簡便化、短時間化するため強度とコストの低い石膏が使用されます。
そのため、途中に模型の破損や変形があったとしてもチェックも出来きず、そのまま数分で製作されます。そのため隙間や、段差のある被せ物が出来るため、細菌の温床となり再虫歯のリスクが高くなります。
自由診療では複数の模型を用意し、模型自体の変形や破損がないかのチェックを繰り返し行いながら精度の高い被せ物を製作します。
さらに使われる石膏は非常に強度の高い石膏が使用されるため、変形や破損が少なくなります。
そして、顕微鏡を使用し時間をかけて修正を行うため、隙間のない被せ物となり、細菌の温床になりづらく再虫歯のリスクが非常に低いものとなります。
近年、デジタル化が進み、写真で型をとり、機械がブロックを削って歯を作る時代になってきましたが、高い精度を求めるとなると、まだ、従来のアナログな方法で職人の手によって精度を合わせるしかありません。
自由診療では右のように必ず咬合器と呼ばれる、顎の動きを模した装置に装着され作製されます。それにより、実際の口の中との誤差を最小限にし、口の中での調整の少ない、もしくは調整の無い被せ物を製作する事が可能になります。
一方、保健診療では、左のように簡易的な咬合器もしくは咬合器装着すらされずに製作されるため、比較的調整の多い被せ物になります。
誤解を恐れずに言えば、上記のように自由診療と同じコストと手間をかければ銀歯でも長持ちさせる事ができます。
しかし、これは保険で手が抜かれているわけではなく、世界的に見て異常に低価格な技工料と健康保険による診療報酬で、これらの経費をすべてをまかなう事は現実問題として不可能であるという国内の現実を御理解願います。(金銀パラジウム合金価格問題について)
このように形は同じ1つの歯の形でも、1つの歯が出来るまでの製作過程における手間やコストが違うため、その歯の予後は非常に大きく変わります。
以上は精密さを求めた当院の取り組みになります。
自由診療は保険診療とは違いクリニックごとに価格も時間とコストのかけ方も違います。時間とコストをかけ腕の良い技工士に依頼するとなると、その分だけ技工料も高くなっているのです。それは技術料ですから当然の対価と言えましょう。品質の高いものはそれ相応の価格になり歯科の自由診療の値段にも反映されています。
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