歯を削る前に知っておきたい、当院が「精密検査」にこだわる本当の理由

歯医者に行って「むし歯がありますね、削って詰めましょう」と、すぐに治療が始まった経験はありませんか? 実は、当院では「すぐに歯を削る」ことはめったにありません。
なぜなら、歯は一度削ってしまうと二度と元には戻らないからです。一時的に穴を埋めても、「なぜむし歯やトラブルが起きたのか」という根本的な原因を解決しなければ、数年後に必ず再発してしまいます。
当院が目指しているのは、その場しのぎの治療ではなく、「生涯ご自身の歯で噛み続けていただくための治療」です。そのためには、治療の前に口腔内の状態を徹底的に把握する「削る前の精密検査」が欠かせません。
本日は、一般的な保険診療ではあまり行われない、当院こだわりの細かな検査についてご紹介します。
1. むし歯の「本当の原因」を探る:唾液検査(カルチメイト)
「毎日しっかり歯磨きしているのに、すぐむし歯になってしまう」 そんなお悩みを持つ方は少なくありません。実は、むし歯の原因は「磨き残し」だけではないのです。
当院では、「カルチメイト」という専用の定温器を用いた精度の高い唾液検査を実施しています。 唾液を採取して培養することで、あなたのお口の中に「むし歯菌(ミュータンス菌やラクトバチラス菌)がどれくらい潜んでいるか」、そして「唾液が酸を中和する力(緩衝能)がどれくらいあるか」を客観的な数値として把握します。
このリスク判定を行わずに精密な詰め物をしても、根本の環境が悪ければ再びむし歯(二次カリエス)になってしまいます。まずはご自身のリスクを知ることが、予防の第一歩です。
2. 歯を支える土台の危機をDNAレベルで察知:PCR検査(オルコア)
どんなに精密で美しい歯を入れても、その歯を支える「歯ぐきと骨(歯周組織)」がボロボロでは意味がありません。
そこで活躍するのが、口腔細菌検出装置「オルコア(orcoa)」です。 これは、歯間ブラシなどで採取したプラークから、歯周病を重症化させる最も危険な菌「P.g.菌」のDNAをわずか45分で検出できる画期的なPCR装置です。
一般的な「歯周ポケットの深さを測る検査」だけでなく、目に見えない「細菌の種類と量」を正確に数値化することで、細菌レベルでの徹底した歯周病コントロールが可能になります。土台の炎症を完全に抑え込んでからでなければ、歯は触るべきではないのです。
3. 「噛む力」による破壊を防ぐ:咬合器による噛み合わせ診査
むし歯や細菌と同じくらい、歯を失う大きな原因となるのが「過剰な噛む力(咬合力)」です。 特定の歯に無理な力がかかり続けると、歯に微小な亀裂(マイクロクラック)が入り、そこから細菌が侵入してむし歯になったり、最悪の場合は歯が割れて抜歯になってしまいます。
こうした「力のトラブル」を防ぐため、当院では「咬合器(こうごうき)」を用いた精密な診査を行います。 患者様の顎の動きや噛み合わせのバランスを、お口の外で立体的に再現する装置です。マイクロスコープを使った精密な治療を行う際も、この咬合器での分析をもとに「どこにどのような力がかかるか」を計算し、1ミクロン単位で噛み合わせを調整(咬合調整)していきます。
「診る」ことに時間をかけることが、歯を守る最短ルート
| 従来の一般的な治療(保険診療) | 当院の精密治療(自由診療の視点) | |
|---|---|---|
| 診断 | 視診とレントゲンですぐに削る | 原因を特定してから計画を立てる |
| 方針 | 「削って詰める」という対処療法 | 細菌と力のコントロールという根本治療 |
| 結果 | 再発(二次カリエス)のリスクが残る | 再発を防ぎ、歯の寿命を最大限に延ばす |
当院では、マイクロスコープやダイレクトボンディングを用いた「なるべく削らない精密治療」を得意としていますが、それらの技術が真価を発揮するのは、オルコア、カルチメイト、咬合器などを用いた「事前の精密検査」があってこそです。
「なぜ自分の歯は悪くなってしまったのか?」 「もう二度と歯を削りたくない」
そうお考えの方は、ぜひ一度、菊川駅前歯科にご相談ください。まずはあなたの本当のお口の状態を知ることから始めましょう。