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2025.10.03

口腔内細菌と全身の健康 ― 自由診療による精密検査と治療で人生を変える


第1章 口腔内細菌とは何か

私たちの口腔内には、常に数百種類、数十億個以上もの細菌が存在しています。これらは「口腔常在菌」と呼ばれ、健康な状態では善玉菌と悪玉菌のバランスを保ちながら共生しています。ところが、食生活の乱れや清掃不良、ストレスや加齢に伴う免疫低下によって、このバランスが崩れると病原性の高い菌が優位になり、むし歯や歯周病が発症します。

歯垢(プラーク)は、単なる食べかすではなく細菌の塊です。その内部にはバイオフィルムという強固な膜構造があり、歯ブラシだけでは除去しきれません。バイオフィルムは抗菌薬にも抵抗性を持ち、まさに「細菌の要塞」と言える存在です。この環境を放置すれば、菌は増殖し続け、口腔だけでなく全身に影響を及ぼします。


第2章 口腔内細菌が引き起こす病気

むし歯

ミュータンス菌などが糖を代謝して酸を生み出し、歯を溶かします。初期段階では痛みを感じませんが、気づいたときには神経に達し、根管治療が必要になります。

歯周病

歯周病菌は歯ぐきに炎症を起こし、歯槽骨を破壊します。成人の8割が罹患しているとも言われる国民病であり、進行すると歯が自然に抜け落ちてしまいます。

口臭

細菌が作り出す揮発性硫黄化合物が強い口臭の原因になります。本人は気づきにくいものの、社会生活に支障をきたすこともあります。

補綴トラブル

被せ物や詰め物の隙間に細菌が入り込み、再度むし歯を引き起こします。これが「二次カリエス」であり、再治療の原因の大半を占めています。


第3章 口腔内細菌と全身疾患の関連性

近年の研究により、口腔内細菌が全身の病気と密接に関わっていることが明らかになっています。

  • 心筋梗塞・脳梗塞:歯周病菌が血管に入り込み、動脈硬化を促進します。
  • 糖尿病:歯周病はインスリン抵抗性を高め、糖尿病を悪化させます。逆に糖尿病は歯周病を進行させるため、悪循環が生まれます。
  • 認知症:アルツハイマー型認知症の患者脳から歯周病菌が発見され、関与が疑われています。
  • 妊娠・出産:歯周病は早産や低体重児出産のリスクを高めます。
  • がん・免疫疾患:慢性炎症は発がんリスクや免疫異常を引き起こす要因となります。

第4章 なぜ「体調不良」の原因になるのか

歯周病が進むと、歯ぐきから常に細菌が血管に流れ込みます。これを「菌血症」と呼びます。健康な人でも歯磨き時に微量の菌が血流に入りますが、炎症があるとその量は桁違いになります。

血液を通じて全身を巡った細菌や毒素は、体の免疫を常に刺激し、慢性的な炎症を引き起こします。これが 疲労感・倦怠感・集中力の低下・微熱・免疫低下 といった「なんとなく体調が悪い」症状の背景になっているのです。


第5章 自由診療でできる精密検査

口腔内細菌を本当にコントロールするには、精密な検査が欠かせません。自由診療では以下のような検査が可能です。

  • 唾液検査:細菌数・酸産生能・緩衝能を測定。リスクを数値化します。
  • PCR検査:特定の病原菌(歯周病菌など)の種類と量を特定。
  • 位相差顕微鏡検査:実際に口腔内の細菌を映し出し、活動性を観察できます。
  • CT・スキャン:骨や歯根の状態まで把握し、治療計画に反映します。

これらを組み合わせることで、オーダーメイドの治療計画を立てられるのです。


第6章 自由診療だから可能な歯科治療

保険診療では制約があるため、徹底的な細菌コントロールは難しいのが現実です。自由診療では以下のような先端治療が行えます。

  • マイクロスコープを用いた精密歯周病治療:肉眼では見えない歯石や細菌を徹底除去。
  • ラバーダム防湿下での根管治療:唾液の混入を防ぎ、再感染を防止。
  • レーザー治療・ブルーラジカル照射:細菌を殺菌し、炎症を抑える。
  • セラミック・ゴールド補綴:細菌が侵入しにくい高精度補綴物で再発予防。

第7章 予防歯科とメンテナンスの重要性

治療後も細菌は常に存在するため、定期的なメンテナンスが不可欠です。自由診療では時間をかけたクリーニング、歯科衛生士によるプロフェッショナルケア、専用機器によるバイオフィルム破壊を実施します。

さらに、患者さんの細菌リスクに応じた オーダーメイド予防プログラム を提供することで、再発防止と全身の健康維持が可能になります。


第8章 自由診療と保険診療の違い

  • 時間の違い:自由診療は1回の治療時間を十分に確保。
  • 材料の違い:セラミック・顕微鏡など精度重視の機材を使用可能。
  • 精度の違い:再発率を抑え、歯を長持ちさせる。
  • コストの違い:短期的には高額だが、長期的に見れば再治療を防ぎ、医療費も健康被害も減らせる。

第9章 臨床事例

症例1:重度歯周病から体調改善へ

50代女性。全身の倦怠感と歯ぐきの腫れ。自由診療による精密治療で歯周病菌を大幅に減少。半年後には体調が改善し、医科での検査値も正常化。

症例2:根管治療で慢性疲労が改善

40代男性。治療済みの歯に違和感。顕微鏡根管治療で細菌巣を除去したところ、慢性的な疲労感が改善。


第10章 口腔内環境改善が人生を変える

口腔の健康は単なる「歯の問題」ではなく、全身の健康寿命に直結しています。歯を守ることは、体を守ること。自由診療による精密検査・治療は、人生の質を高める投資です。


FAQ(よくある質問)

Q. 保険治療では不十分ですか?
A. 応急処置としては十分ですが、細菌を徹底的に減らすには限界があります。

Q. なぜ検査が必要なのですか?
A. どの菌がどのくらい存在するかを特定しないと、正しい治療戦略が立てられません。

Q. 費用に見合う価値はありますか?
A. 再治療のリスクを減らし、全身疾患の予防につながるため、結果的に医療費削減につながります。


結論

口腔内細菌を放置することは、常に体内に細菌を送り込み続けることと同じです。慢性的な体調不良や重大な疾患のリスクを高めます。

自由診療での精密検査と徹底治療によって細菌をコントロールすることは、全身の健康を守り、人生の質を高める最良の方法です。

歯科治療を「歯だけの問題」と考えるのではなく、「全身の健康投資」として捉えましょう。

2025.10.03

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