自由診療で受ける歯科治療のメリット
~歯周病・根管治療・予防歯科・補綴治療の選択肢~

はじめに
歯医者さんに通うとき、多くの方が「保険診療」を選びます。費用が抑えられることは大きな魅力ですが、その一方で「もっと精密に治したい」「見た目を自然に仕上げたい」「将来できるだけ歯を残したい」と考える方にとっては、自由診療が大きな意味を持ちます。
自由診療は、保険ではカバーしきれない最新の治療法や材料を使うことができ、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を受けられるのが特長です。ここでは、歯周病治療・根管治療・予防歯科・補綴治療について、自由診療ならではのメリットを分かりやすくご紹介します。
歯周病治療
歯周病とは?
成人の約8割がかかっているといわれる歯周病。初期には自覚症状が少なく、気づいたときには歯を支える骨が失われてしまうこともあります。歯を失う最大の原因が歯周病なのです。
自由診療でできること
- 再生治療(エムドゲイン法やGTR法):失った骨や歯ぐきを回復し、抜歯を防ぐ可能性を高めます。
- レーザー治療:痛みを抑えつつ細菌を減らし、治りを早くします。
- 顕微鏡を使った精密治療:肉眼では見えない部分まで確認し、より丁寧な治療が可能です。
患者さんのメリット
- 歯をできるだけ残せる可能性が高まる
- 見た目が自然に仕上がる
- 将来の治療回数や期間を減らせる
根管治療(歯の神経の治療)
なぜ大切?
歯の神経が細菌に感染すると、放っておくと歯を抜かなくてはいけなくなることがあります。そのときに行うのが根管治療です。
自由診療での違い
- マイクロスコープで根管の中を拡大して見ながら治療できるので、取り残しが少ない。
- **専用の器具(Ni-Tiファイル)**で複雑な根管でもしっかり清掃できる。
- MTAセメントという特別な薬で、感染を抑えつつ歯を守れる。
メリット
- 再治療や抜歯になるリスクを減らせる
- 長持ちする治療結果が得られる
- 将来的にインプラントなどに移行する必要を減らせる
予防歯科
保険診療との違い
保険診療では「病気になってから治す」ことが中心ですが、自由診療では「病気になる前に防ぐ」ことに力を入れられます。
自由診療の予防メニュー
- PMTC(専門的クリーニング):自宅の歯みがきでは取れない汚れを徹底的に除去。
- 唾液検査やリスク検査:虫歯や歯周病のなりやすさを科学的にチェック。
- オーダーメイド予防プラン:生活習慣や体質に合わせて最適なケアを提案。
メリット
- 将来の治療費を大きく減らせる
- 歯の寿命を延ばせる
- 全身の健康(糖尿病や心臓病の予防)にもつながる
補綴治療(かぶせ物・入れ歯・インプラント)
保険診療での限界
保険診療では、銀歯や限られた種類の入れ歯が中心です。そのため「見た目が気になる」「長持ちしない」という悩みが生じることもあります。
自由診療の選択肢
- オールセラミッククラウン:自然な透明感があり、見た目が美しい。
- ジルコニアクラウン:強度が高く、奥歯でも安心。
- インプラント:自分の歯のように噛めて、周りの歯に負担をかけない。
- ノンクラスプデンチャー:金具が見えず、自然な入れ歯。
メリット
- 見た目が自然で笑顔に自信が持てる
- 食事がしっかり噛める
- 長持ちするので再治療の心配が少ない
まとめ
自由診療は「高いから贅沢」ではなく、将来の健康への投資です。
- 歯周病治療では「歯を残す可能性」を広げ、
- 根管治療では「抜歯を防ぎ」、
- 予防歯科では「病気を防ぎ」、
- 補綴治療では「美しさと機能を取り戻す」ことができます。
あなたの大切な歯を守り、健康で快適な生活を長く送るために、自由診療という選択肢をぜひ知っていただきたいと思います。