自由診療について(当院の考え方)
2021年12月3日
保険診療は痛みなどをその場凌ぎで取るだけの最低限度のクオリティーを国が保障するシステムであり、日本全国民と日本に就学や就労しに来ている外国人にみんな平等に医療を限られた予算から、限られた最低限の医療を提供するというシステムです。
そのため、治療費が安く、短時間でたくさんの患者さんの処置を行わないと経営が成り立たなくなってしまいます。歯科医師一人当たり、1日で25人以上の患者さんが必要と言われています。そのため、患者さん1人1人にかける時間はどうしても短くなってしまいます。
その結果、丁寧に治療するのが難しくなり、治療に通う回数が多くなるだけでなく、再治療の可能性も高くなります。そして治療を繰り返すほど歯の状態は悪化していきます。
保険診療では検査や処置内容が決まっており、その範囲内で処置を行う必要があります。
ですので、どんなに機能的にも、見た目にも優れた材料や治療法があっても保険診療の対象外であれば処置を行うことができません。
精密検査を行うと銀歯の下に虫歯がありました。本来の虫歯の範囲より遥か大きく、銀歯が取れないように削って処置がなされたと推測されます。
その大きく削った後の2次感染ですので、虫歯と合わせると健康な歯が余り残っていないため、ダイレクトボンディング のような比較的短期間で終わるような治療は適応外となります。
虫歯を取り、歯の形をセラミック修復のための形にします。それでもまだ健全な歯を多く残した治療法となります。
例えば、この方を保険の銀歯や保険の白い被せ物で行ってしまうと、根元をさらに大きく削り被せるため次何かあった時は被せる健康な歯が残っておらず、抜歯になる事が予想されます。
健全な歯を可能な限り温存し、セラミックにて接着修復を行いました。
このように、保険の銀歯や樹脂は歯を削る範囲が大きくなるだけでなく、再発のリスクが高く、再介入時にはさらに大きな修復範囲とコストが必要となります。
一方、保険の処置を受けた事がない歯の虫歯はどうでしょう?
一見、何もないように見えますが、精密検査を行うと、歯と歯の間の虫歯が見られました。
削っていくと、このように虫歯にて穴が空いていました。
顕微鏡やラバーダムを用い接着治療を行う事で、必要最低限の切削にて歯の修復が可能となります。
このように、初めの虫歯の時点で自由診療にてクオリティーの高い治療を行っておけば、そもそも再発の心配も少ないですし、削る量も少なく、次に何かあったとしても再介入が必要最小限に済む事が多いです。結果、生涯にわたるコストも抑えることができます。
しかし、『自由診療って高そう』そんなイメージを持つ方は少なくありませんが、実際のところ、決して安くはありません。ただ、一つ考えていただきたいのは何と比べて高い、あるいは安いと判断するかです。もし、あなたが生涯を通じて最後まで健康で綺麗な歯を残すことに真剣でそのことに大きな価値を感じているのであれば、決して高くはないと思われるでしょう。
逆に言えば、ご自身の歯や体の健康に真剣でないなら、当院の治療を受けてもその価値を感じていただく事は難しいでしょう。
当院で、治療全体にかかる費用は最初の時点で明確にお伝えし、よほど特別なことが無い限りその範囲内で治療を行いますので、『いったいいくらかかるんだろう』と不安を抱えながら治療を続けるなんて事はありません。
いずれにせよ、治療内容がその費用に値するものであると納得いただけない限り治療を進めることはありません。
まずは、精密検査を受けていただきご自身の状況を知っていただくだけでも、とても価値のある事だと当院は考えております。
各種治療費はこちらから
電話でのご予約は 03-6659-2934
菊川駅前歯科 Kobayashi dental office
東京都墨田区菊川2-6-14 1F
精密根管治療と精密歯冠修復
2021年11月19日
銀歯が取れて穴が空いたといらっしゃいました。歯の神経も死んでおり感染しておりました。
適当に処置される保険の処置はもう懲り懲りだと、自由診療にて精密根管治療と精密修復をご希望されました。
ラバーダム防湿を行い、虫歯の除去、感染の除去を行いました。ラバーダム防湿、手術用顕微鏡(マイクロスコープ)、適切な時間の確保により、根の治療は2〜3回程度で終わります。
根の中の感染を取り、根の尖端は治癒傾向にあります。
歯の形成を丁寧に行い、接着工程をきちんと遵守し被せ物を装着します。
保険でも、神経を消毒し、一時的な痛みをとり、被せ物をかぶせ、取り繕う事は可能です。しかしその処置はどれだけの時間と手間をかけて行われたものでしょうか?
保険の処置の途中で先生が離れてアシスタントの人に変わった記憶がありませんでしょうか?
もしかしたら、無資格のアシスタントが仮蓋を外し、型をとり、被せ物を入れているかも知れません。そこに何もプライドも理念も正確な知識もなく、ただの流れ作業としてご自身の体の一部が扱われているかも知れません。
自由診療の場合は何倍もの時間と手間をかけ全て歯科医師によって行われます。そこには歯科医師のプライドや理念、哲学があった上で、生体の一部を修復しています。
医科の場合の自由診療は未承認の先進的な薬を使うかどうかの違いかも知れませんが、歯科の自由診療は材料と言うよりも、どれだけ丁寧に精密に行われるかが違いとなります。
よって、自由診療のデメリットの話をするのであれば保険に比べ治療コストがかかる事ぐらいになります(それでも諸外国では一般的な歯科治療費です、よく、海外と比べると日本は保険の歯科医療費が極端に安いと言われますが、日本だけ、それも異常に安い事に疑問を持たれた事はないでしょうか?)
逆に保険診療のメリットはコストがかからない事ぐらいで、あとは再感染などの歯を失うデメリットしか無いでしょう。
その為、当院ではこのような現状に耐えかねる為、基本的に保険の処置を行わず、自由診療での治療を行っております。
ラバーダム、顕微鏡等を使用し適正な時間を確保された治療は自由診療となります。
各種治療費はこちらから
電話でのご予約は 03-6659-2934
菊川駅前歯科 Kobayashi dental office
東京都墨田区菊川2-6-14 1F
口腔精密検査
2021年10月4日
当院では様々な検査機器を導入し、精密治療を行う前に、必ず精密検査を行なっています。
2時間~3時間程度お時間を確保し、お口の中、全体をくまなく検査していきます。
お口の中の細菌を培養し細菌レベルでの診断、個々の歯と歯肉にはマイクロスコープを使用し検査、CTと精密レントゲンを合わせて診断、デジタル機器を応用し噛み合わせの数値化を行い、後日、10年後や20年後の健康を見据えて、どのように予防や治療をしていくのが最善なのかをお話し合いしていきます。
以前は精密治療前提で検査を行う事が殆どでしたが、最近では、口腔と全身の関わり合いが広く知られるようになり、検査を希望されていらっしゃる方も多くなりました。
このような検査を行うシステムや機器を導入しているクリニックはまだ少なく、2〜3時間検査して、後日ご説明するようなシステムを行なっているのは、日本の歯科医院の3~5%に満たないと思われます。近所の適当な歯医者に行ってもなかなか出くわすことはないでしょう。
この精密検査のシステム構築を日本の大多数(90%以上)を占める保険診療を主体とするクリニックでは、お一人お一人に合わせて長時間の検査を行い、ご説明を行うというシステム構築が困難なため、今後もこのような形態のクリニックは大きくは増えないと思われます。
ですので、当院は分からない方には理解し難い歯科医院かと思います。その日に削ってくれず、診療台ではなくテーブルで話をさせられて、保険と自由診療の話を聞かされて居心地が悪く、他に患者のいない暇そうな小綺麗な謎の歯科医院だったぐらいの感想でしょうか。ただの審美歯科とも思われるみたいです。
一方、当院を理解していただけている方には、いきなり削られる事もなく、きちんと話を聞いてもらえ、プライベートが守られた状態で悩みが相談でき、色々な提案してくれて、1日に何十人も出入りしないので清潔に保たれている安心できる歯科医院となるようです。
どっちが良い悪いではないです。何を求められているのかですので予め、ホームページ等にてお伝えしています。
検査を受けられた皆様からは
『ちゃんと悪い箇所を納得できたので安心して治療を受けられた』
『歯が悪くなる前に、こんな検査があるのを知っていたら、もっと歯が残っていたのに、、、』
『医科の人間ドックみたいに、もっと周知してほしい』
『精密治療を受けるのに偶々、精密検査を受けたが、ここまで見てもらえるとは思っていなかったので有り難かった』
『これまで色々な歯医者に行ったが、こんな歯科があるとは知らなかった』
と皆様に言って頂けております。
これらは歯を残すための検査機器の一部です。保険診療では一切必要ありませんし、保険の処置に生かす事も出来ません。
歯の延命のために、適切な検査を行い、ラバーダム、顕微鏡等を使用し適正な時間を確保された治療、口腔の機能回復を行う治療は自由診療となります。
各種治療費はこちらから
電話でのご予約は 03-6659-2934
菊川駅前歯科 Kobayashi dental office
東京都墨田区菊川2-6-14 1F